転職。

2005年6月10日 仕事
大学時代の友人から久々の電話。
大きな図体に陽気なヤツだったので、「クマ公」って呼んでいた。
気付いたら、腐れ縁でヤツの結婚式では友人代表でスピーチをした。
まぁ、大学生になってもいつまでもワルガキのようなことをやっていた。

ヤツの今の職業は坊主。
元々は建築系の学科を出て、大手ゼネコンで監督をやっていた。
面白いヤツなんだけど、女には縁がなく体だけが大きくて、
デートの時に何を血迷ってか、友人から軽自動車を借りてフラれたこともあった。

そんなヤツがある日突然、「結婚する」って電話で言われて、びっくり。
しかも、長男だけど、「婿養子に行く」って言ってさらにびっくり。
その上、相手の家が大きな「お寺」って聞いてただただびっくり。

結婚式は新婦側の来客の多くが金色の袈裟を着て、
仲人が葬祭組合の理事長って所に大笑い。

しかも、こっちは素人ながらに気を使って、坊主ネタを謹んでいたのにもかかわらず、
媒酌人挨拶では…

「クマ君。おめでとう!この業界は不況がありません。
 君は親孝行だ!人間誰しも死にます。
 また、クマ君がお父さんや親族の方がなくなっても、
 安心して式を挙げられる。これから精進してください。」


妙な空気に包まれた結婚式だったことを良く覚えている。

そう、ヤツは土建屋から坊主になった。

まぁ、信心の問題だけど、Pちゃん。は

ヤツに引導を渡されても、あの世にはいけない。

ヤツの坊主に限らず、教師をやっている友人には子供を任せたくないし、
警官をやっているヤツに一度、留められて無性に腹が立った。

年功序列や終身雇用が終わったって言っても、
まだまだ、サラリーマンでは転職は少数派だと思う。
なのに、不思議とPちゃん。の周りには転職組みが多い。

類は友を呼ぶ?

なんてことを考えながら、坊主と電話で懐かしい声を聞く。

どうやら、その地方では有数の規模らしくて、
勤務?する坊主が7〜10人もいるらしい…
ついでに給料の話が出て、Pちゃん。の方は先日の日記の通りだけど、
坊主の場合…
サラリーマンみたいに査定があるらしい。

しかも、ヤツは跡取り。
いっぱしの経営者としての帝王学を学んでいて、
給料はちなみにPちゃん。の3倍。
さらに言えば、修行どころではないらしい…

やっぱりヤツに引導を渡されても、あの世にはいけない。

興味本位に色々素朴な、無礼な質問がぽんぽんと出てくる。

まぁ、高野山の修行僧みたいに修行する人のみを僧侶とするなら、
空き寺がいっぱいになってしまうのが現実らしい。
単純に考えて、酒もタバコも呑まず、肉も食べない…
って、言う「精進」だけでもものすごいことだと思う。

これだけヤツのことを言っていても、
Pちゃん。も病院ではPSWとして色々な相談事を聞いていますが、
「あんなヤツには死んでも相談しない。」などと
古くからの友人には言われているかと思うと、苦笑い。

ではでは。

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