勘違い野郎。

2005年8月2日 仕事
ヨメの日記ではありませんが、
最近、「なんだかなぁ…」って相談が多いです。

昨日の幸福論で出てきた御両親もそうですが、
最近多いのが、「困ったから来た!」ってパターン。
一応、病院なので医療の対象になる人が来て欲しい。

精神科の場合、キズが見えるものではないので、
「よく分からないけど、○○ちゃんはこんな子じゃなかった!」
って理由で、来院される。
切羽詰って、困っているのは良く分かる。
でも、ここは病院。医療の現場。
だから、躾で困り果てて駆け込むのは止めて欲しい。

15歳の女の子が、進学せず、20代の彼氏の家で同棲し出した。
何とかして欲しい。別れさせるために入院させて欲しい。

ものすごく頓珍漢な主訴。
で、逸脱行為ってレッテル貼って、しかるべき機関に通報して…って、
どんなに頑張っても、医療には乗らない。
世の中には一回り年の離れたカップルも居るので、
確かに主人公が15歳の女の子ってのは多少問題があるのかもしれないが、
そうは言っても倫理的な問題だけ。

更にこの場合、親の言うことを聞かないから病院スタッフから、
素行を良くするように説得して欲しい。って…
ますます、病院の機能から離れた注文。

確かに、精神疾患の症状の一つとして、様々な「困った行動」が出る場合がある。
で、「困った行動」があるから、それが精神疾患であるかどうかを見極めて欲しい。
って場合なら、まだこっちも何とか納得できる。

でも、どう考えても精神疾患が関係しないけど、
「困った行動」で相談に来られた場合、PSWの相談の段階で断ります。
多くの場合、
「困っているのに、なぜ助けてくれない!」
「ようやく決心して、わざわざ休んで精神科に来たのに!
と、罵倒に近いセリフを浴びせかけられる。

切羽詰っていて仕方が無いのだろうが、
でも、この人の気休めの為に、
本当に医療を必要として困っている人が犠牲になるのはどうでしょう?
ものすごい極論ですが困っている人を助けるのは「福祉」でいいのでは?
少なくとも、医療ではありません。

最近、気付いた事。
自分がちょっとでも悪いことをしたと思えることなら、
どんなに罵倒されても謝ることが出来ますが、
筋違いな事に謝らなくてはならないのはものすごくストレスが溜まる。

だから、前の職場で10万単位の失敗をしても謝る時はそれほどストレスではなかった。
だって、自分が悪かったんだから…

今は後者のパターンが多い。

ではでは。

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