結構、マンションのことが大きなニュースになっている。
関東に住んでいないので、今ひとつ地震の怖さが分かっていないので、
そんなに大騒ぎしなくてもいいのに…って完全に他人事。

前に建設業に従事していたので、思い当たる節があるのですが、
経験豊かな職人さんが見たら、
設計の不備(強度不足)なんてある程度、分かる。
Pちゃん。も良く新人時代に設計したもので現場から
「強度が出るの?」って聞かれて、慌てて計算しなおすことが多くあった。

で、ここでポイント。
Pちゃん。の場合、現場から修正を求められたのは、
同じ会社の直営工場で製造依頼したときだけ。
同じ会社の場合には、“現場の声”が聞けます。
なぜなら、商品にならないものを作ったら、そのまま損害になります。
これが、別の会社に製造発注した場合なら、
どんなに間違った設計でも設計図通りに作られてくる。
一度、エッシャーの絵のような奇妙な螺旋を描いたような物ができてきて苦笑い。
だって、製造業者の立場(Pちゃん。の会社もその立場になることもある)なら、
図面通り“製品”を作って納入するのが仕事。
どんなものでも、図面通りのものが商品。

さらに、現場で「こりゃ、弱いんじゃないの?」って思っていても
お約束通り作って、納品して…
実際に使って頂いて、やっぱり弱かったら、また、修正の仕事が舞い込む。
一粒で二度、三度おいしいパターン。
だから、基本的には余計なことはせずに頼まれた通りに製作する。
製造工場は図面通り製作するのが責任を全うすることで、
その後のことは、発注者が責任を負う問題。

過去に引き受けて奇妙な仕事は、ものすごく変な部品の設計・製作。
どう考えても、鉄くずを作っているように思っていましたが、
よくよく発注者に聞くと、特殊な機械で、パテントの問題・秘密保持の点から
複数の業者にパーツ別に発注したとのこと。
いやー、奥深いです。

まぁ、同じ土俵の話ではないが問題のマンションもやっぱり、
現場では図面通りしか作りようがない。
って言うか図面通りにしか部材が入ってこない。
そりゃ、図面を見て部材を発注するのだから当たり前の話なんだけど…

それにしても、Pちゃん。自身不思議なのが、
日頃、半額の商品を選ぶときにはかなり厳しい視線でチャックしているのに、
家やマンションになったら、ほとんどノー・チェック。
ものすごい高い買い物なので、本来、いつもの半額商品の比にならない
厳しいチェックが必要なのに、実際はそうではない。
Pちゃん。の場合は、建築に工程が多くて面倒くさくなったし、
まぁ、安心できる大手ハウスメーカーにお願いしたからお任せしました。
あと、金額が大きすぎて、まさか、間違い(不正)があるなんて思わないのかな?
とりあえず、感覚が麻痺しました。

実際は大きな金額のものほど、ちょっとした工夫?不正?で
大きな金額を浮かす、利益を上げることができるのは、
単純なスケールメリットのお話でした。

ではでは。

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