びっくり。

2006年2月6日 仕事
医局でちまちまと日記を書いています。
なので、どこか内容も真面目って言うか、仕事の延長上のネタを…

突然ですが、リスカ(リストカット)が多いらしい。
個人的には、リスカな方が最近はお見えにならないので、
そうでもないと思っていたが、ニュースになっていました。

毎日新聞の記事ですが、
まぁ、記事になるまでの必要な時間を考えると
冒頭のPちゃん。のリスカの増減の表記は意味がないのかも分かりませんが、
記事を読む限り、わざわざ数値調査をしないといけないぐらい
リスカは増えてきているらしいです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060206k0000e040090000c.html

さて、たまたまかも分かりませんが、
Pちゃん。が体験した感覚では、リスカは初夏に芽吹く。
まぁ、年中無休で芽吹いているのでしょうが、
初夏の薄着のシーズンになると発覚することが多い。

冬場は冬眠するわけもなく、
ただ厚着の季節なので発見されにくいのでしょう。

それにしても、Pちゃん。が子供の頃は
手首を切る行為は、ドラマの中で悲劇のヒロインが自殺するときのシーン。
だから、水の張った浴槽がワンセットで“死”がつきまとっていた。
まぁ、実際問題
なかなかドラマのようには死ねないらしいって
何かの本で読んだ記憶があります。

それにしても、リスカの最前線?で働いて居ますが、
彼ら彼女らを見ていてどうしても聞いてしまうことがあります。
「痛くないの?」
見事な縞模様で来院される方を見る方が痛々しく思う。
良いか悪いかは分からないが、
必ずって言っても良いほどPちゃん。は予診で聞いてしまいます。
「痛くないの?」
(聞いちゃ、ダメなのかな?)

それと、ドラマのヒロインの様な本気で“死”を感じていない。
なんか、サインみたい。あるいはファッション?
どうも、彼らの感覚にはびっくりさせられます。

大部分の彼ら彼女らは、Pちゃん。質問にも
「痛くない。」って言います。
生態学的には神経が通って居るんだから、
そこを傷つけていたくないなんてことはあり得ないと思う。
だから、「覚えていない」が正しいのかと思います。
もしくは思い出したくない?
または、単なる言葉の上で、表面的な部分で
「痛くない。」のかも分かりません。

普通なら、痛いことを繰り返すことが理解できませんが、
話の次元を“ぐっー”っと落とすと…
二日酔いになって頭が割れるようにいたくなるのが
分かっていても今夜もハシゴ酒。
これって「痛い」のがものすごく分かっているけど、
ついついやってしまう。

二日酔いネタはPちゃん。の日常ですが、
こんな感覚で淡々とリスカを語る彼ら彼女らが居ます。

ファッションでも本気の自殺でも何でも良いのですが、
言語化できずに、自分を傷つける事しかできない彼らの未熟さに驚きます。
「痛くない。」って言い切れる彼らに驚きます。
こんな状況が痛々しいです。

今日、一番びっくりしたのが毎日新聞のニュース。
英訳もあるのね…
興味半分でクリックしてみたけど、全く読めませんでした。

誰が読むのだろう…

ではでは。
今職場では自立支援法ネタでいつもの“本業”に加えて、
雑務が多すぎます。
なので、必然的に?普段なら考えられないミスが連発します。

また、ミスを誘う一因がお役所の対応。
基本的に、自立支援法では市町村がそれぞれの対応を決めます。
なので、この4月で移行する、通院公費負担制度においても
市町村によってまちまち。

この制度の移行手続き。
誰が考えたのかは分からないが、非常に複雑。
いい加減なPちゃん。は
「全部、今のやつにハンコを押すだけでいいじゃん。」って思いますが、
お役所は違うみたいです。
それぞれに国や県のフォーマットを一部改造した個性的な? 書類が着ます。

それぞれの市町村の本気度って言うのか、マニアック度が一目瞭然です。
Pちゃん。の様な現場スタッフから見て優秀な所は、
勿論、不必要な説明はなく端的な内容、わかりやすい表記の書類。

大部分の市町村は“優”は出せなくても“良”な表記や対応ですが、
極端すぎる、優秀すぎるところもあります。
それは、8割以上、役所が既にPCで記入済みの申請書。
まぁ、行政上の手続きで必要な部分は
本人にはわかりづらいであろうって配慮だろうが、
それにしても、行政で把握している情報が既に8割もあるって…
端的に言えば、自分の名前と申請日を自署するだけ。

こっちも、忙しいときには助かるけど、
これで本当に「自立支援」なのか?って思います。
支援って、出来ない部分だけを手伝って、出来る部分は勿論してもらう。
個々人で対応していくのはものすごく大変だし、
人件費もかかるのは当然だけど、それが本来の「支援」だと思います。

だけど、この“気が利く”市町村は個人的な感想ですが、
大変だろうから、支援してやろうって感じがして、ちと、嫌。

これとは正反対で、本気で抗議の電話をしてしまいそうになった市も…
それは、通帳・ハンコ・同意書・委任状を持って病院に行け。って所。
で、ご丁寧にもそこの市町村からの依頼文
「医療機関で、同意書・委任状を書かせて、
 手続きに必要な通帳のコピーと申請書をとりまとめて提出して下さい。」って…
同意書を書かせる。ってのにも腹が立ちますが、
通帳のコピー…そう、普通の金融機関の通帳です。

個人情報だだ漏れのやり方。

ちなみに、幸いにもこの“だだ漏れ”市町村はPちゃん。が知っている限り、1つだけです。
それだけに、しかるべき所で叩かれたら
結構、袋だたきになるのではと思います。暴露しようかな?

まぁ、もう少しで峠は越えそうな状態。

今のケースワーク室の合い言葉。
“倒れるなら、4月に倒れろ!”
はやく、3月末になって欲しい…

ではでは。
今日も医局で日記。

まぁ、勤務時間も超えたし、
早く帰っても、新しい法律の勉強会の資料作りが宿題であって、
気が滅入るので、逆転の発想で、今日は医局で日記。

ちなみに、医局にはPちゃん。しか居ません。

実はひよこ病院の現在のシフトは、恐ろしいことに
月曜日の常勤Dr.はみんな来年までには出て行っている方々。
その為か、勤務時間ちょっきりで皆様お帰り。
そう、サービス残業なし。素晴らしい環境です。

ちなみに、我がヨメは今日は当直。なので、今は医局でヨメ待ち状態。
そう、明日Pちゃん。は一日社用?で出張なので、
今日の間に色々と業務連絡を含め、連絡事項があるので待っています。

以前、頃合いを見計らったつもりで携帯に電話すると、
「今、(任天堂DSで)良いところだったのに〜。」って言って怒られ、
では、病院にいるときに当直室に電話をかけて見ると、
おもいいきり不機嫌なDr.の口調。
泣いた子供が土下座するような口調で、Pちゃん。も思わず土下座。
どうやら、当直中の内線電話は嫌らしい。

で、今日は一人お留守番状態。
こんな時間帯に医局にやってくるのはDr.であるヨメ以外には居ないはず。
なので、医局の扉が開いた瞬間、
「いつまで仕事してるの?(仕事が)片づかないのか?」
と、病院では絶対に見せない“夫モード”で会話。
全く答えが返ってこないし、微動足りもしないので、怪訝に思って振り返ると…

そこには事務の女性が目をまん丸としている。
多分、事務の女性にしてみれば、
1.Pちゃん。が医局で黙々とPCに打ち込んでいることの意外性。
2.“夫モード”のPちゃん。の口調に驚いた様子。
イヤーな空気に包まれましたが、
出た言葉がお互い、「あっ、お疲れ様です。」

危機一髪です。
それにしてもまだ許せたのが、ヨメを家で呼ぶときの呼び方をしなかった事。
ちなみに、病院ではPちゃん。は必ず「ヨメ先生。」って呼びます。
勿論、口調も敬語。(最近、崩れてきた様な気がしますが…)

それだけに、“夫モード”のPちゃん。には驚かれたのでしょう。

先日、よく話をする美人Nr.と家での会話が話題に上ったとき、
「Pちゃん。はヨメ先生のことを名前で呼ぶの?」って聞かれましたが、
どうも、この手の話は恥ずかしくて苦手。
ちなみに「ハニー」って呼ぶの?ともからかわれましたが、
120%正しい、日本庶民なので絶対にあり得ない話。
とりあえず、「ヨメ(ヨメの旧姓)」って呼ぶ。って答えて勘弁してもらいました。

皆様は“つれあい”の方をなんて呼ぶのでしょうか?

ではでは。

重度かつ継続。

2006年1月27日 仕事
今、精神科で仕事をしているとこのタイトルの言葉をよく耳にします。
「重度かつ継続。」
新しい法律で出てくるキー・ワードです。
厚労省のお役人は短縮して「重継(ジュウケイ)。」って言うらしいです。
なんとも腹立たしい限り。

で、この「重度かつ継続」って疾患って何かというと、
1.特定の5つの疾患(統合失調症など)の方。
2.医療費がたくさん必要な方。
3.医療機関にたくさん通っている方。
法律なのに、しっかりした数値が書かれず“たくさん”って、
非常にアバウトな分類。
現状では、1.しかはっきりと「重度かつ継続」と申請しにくい。
2.3.について役所に問い合わせると、
「追って、回答します。」って、この制度が始まるのが4月なのに、
まだ、ルールが出来ていないので、申請できないって、
いやらしいやり方だと思います。

特定の疾患なら、無条件でこの「重度かつ継続」で、
収入にあわせた、毎月の自己負担の上限値が設定されます。
で、特定の疾患以外なら、原則、医療費の自己負担が10%になります。
個人的には出来る多くの人が、負担増にはなって欲しくない。
診断名のみで決められるので、診断する医者のプレッシャーが大変そうです。

Pちゃん。もちょっと計算。
デパスを毎月処方されていて、診察料と薬価の合計が3割の自己負担で
毎月1,500円程度。
まぁ、診断名を付けるなら心因反応?勿論、特定の疾患ではない。
1年で約18,000円の自己負担。で、新しい制度で10%負担なら、
単純に1/3になり6,000円の負担。
つまり、医者に払う診断書料が12,000円以下ならお得。

丁度、出て行くDr.に新しいクリニックで暇だろうから
書類書きませんか?って相談したら、利害の一致。
実際にはどうするか分かりませんが、
日常的に安定剤や睡眠剤の向精神薬を利用していた場合、
新しくこの制度を利用すると結構、いいかも…
ただ、利用薬剤ではなく「精神科」でしか使えない制度なので、
ちょっと利用するには抵抗があるかも?

出て行くDr.はこの制度を宣伝して、内科から患者さんを
分捕ろうって画策中。

それにしても、毎年、更新が必要。つまり、毎年、診断書が必要なので
継続してDr.は診断書を書かなくてはならないし、診断書料が懐に入る。

医者は自立できそう…

ではでは。

パズル。

2006年1月27日 仕事
ハブを買って、リビングでも寝室でも日記が書ける環境になりました♪。

さて、今日は人事パズルをしました。ってか、しています。
パズルというより、こっくりさんに近いかも?
何故なら、春からのひよこ病院…
入る人間より出て行く人間のほうが多い。
なので、隙間だらけの枠・椅子に少ない持ち駒をあっちこっちに
あてがう作業。
なので、一つの駒を多くの人間であっちこっちに引っ張り合い。
で、一番問題なのは、
オーナー・院長でなく、Pちゃん。や出て行くDr.がやっている点。

まぁ、現状では解けないパズルなので、
オーナーや院長は解くのを諦めたのでしょう…
では、なぜ、Pちゃん。や出て行くDr.がするのかって言うと
答えは簡単。
パズルを解かないと、困る人たちの集まり。
現状じゃあ、出るに出れないDr.と
現状じゃあ、病院の質の低下で真っ先にクレームの来る部分に居るPちゃん。
自然発生的なパズル友の会。

まぁ、自然発生的なものなので、
しまも、メンバーがどう考えても、Pちゃん。を含め、反体制側の集団。
なので理想解が見つかっても、オーナーには受け入れられないとは思うものの、
いや、受け入れられないのが分かっているので、大胆かつ柔軟な解を出せる。

で、出た理想解。
一日、休診する♪。
一日、休診にして出勤日はそのまま…
そうすれば、Dr.の駒不足も解消できるし、
入院患者さんともっと話をする時間が増えて、みんなが満足。
だけど、無理だろうなぁ…
診療報酬も少なくなるし、オーナーには聞いてもらえないでしょう。
でも、休診にして診療報酬が引き下げられても、
入る人間より出て行く人間のほうが多い。この現状。
案外、そろばん勘定がうまくいきそう…

とりあえず、自分達に火の粉が降りかからないようにしたいと思います。

ではでは。

今日は怒る。

2006年1月24日 仕事
今日も自立支援法ネタ。仕事、頑張っています。

都わすれさま。
Pちゃん。自身、デパスをこよなく愛していて、
その気になれば、32条を利用することになる立場なだけに思うところは微妙です。
ちなみに、Pちゃん。が32条を利用していなかったのは、
32条を使ったほうが、勿論、家計にはやさしいが処方量が比較的微量なため
32条の書類を書くDr.が同僚なだけに面倒くさがって書いてくれません。
もちろん、ヨメも…

さて、自己負担額についてですが、今度の自己負担が倍増することについては、
やはり、この国の財政を考えたら仕方が無いことかも分かりません。
その為、ユーザーさん自身の多少の意識改革(無駄遣い防止)も必要ですが、
同時に、もっと無駄遣いをするこの国の財政・予算案にも腹が立ちます。
また、明らかに自己負担額の増額以上に
ワザとしか思えないほどの複雑なシステムを作る国にうんざりです。
シンプルに現行制度の運用ベースで自己負担増だけにすれば、
こっちも混乱はないし、皆様にも「お国にお金が無いから…」で説明しやすい。

まだ余裕が無くて、今回の自立支援法の精神分野だけしか
見れていませんので、他の分野の方が見たら非常に腹立たしい
コメントを書いているのかも分かりません…

あと、病院も客商売です。
ユーザーさんのために手間はいわば、売り上げ維持のための営業努力です。
なので、“迷惑を掛けたり、助けてもらったり…”って思いすぎないでください。
医療も経済活動であり、また、精神科の場合、
スタッフはユーザーさんの治療のお手伝いしか出来ません。
まぁ、こっちも人間なので、
あまりにも「客だ!神様だ!」って態度で来られる方には
無礼者返しで対応しているPちゃん。です。

いきなり、福祉ココロの無い文章が続きましたが…
さて、以下本文。

今日も頑張りました。
ちなみに今日は病院内のPSWの自立支援法の勉強会。
で、Pちゃん。がホスト役。
ホスト役になった理由は簡単。誰もやりたがらないから。

ホスト役になって勉強をすればするほど怒りがこみ上げる。
それはこの法律の中にある「重度かつ継続」な医療が必要な方々の法律上の解釈。
はっきりとは明文化されていないものの
毎週1回、病院や施設利用をしている方。がそれらしい。
おいおい、本当に重度な方はそんなに外出できないよ。
継続には当てはまるけど…

本当に重度で外部にSOSを出せない人は取り残されていく…

気分が滅入ってくる話です。
明日こそは、ちゃんと病院業務をして
また、いつもどおりのご気楽な日記を書いていきたいと思います。

ではでは。
今日はかなり疲れました。
愚痴の日記なので読んでも面白くありません。


4月から新しい法律が施行されます。お名前は自立支援法。
もう、法律が施行されることが決まっているので、
今更ながら、法律の内容についてどうこう言っても仕方が無いが…
面倒くさ過ぎる!
ネットを見ると、「悪法」やもっと過激なこき下ろし方がされていますが、
個人的には、まぁ、決まったものは仕方が無いと思う。

それに、やりすぎたら捕まりますが、
決まった法律の中で上手いこと立ち回ったら美味しいことがある
ってのが、土木仕事従事中より体得した信念。

また、お金が無い国の事情も分からないでもない。

精神医療の分野では今まで通院公費負担制度という
魔法のような制度がありました。
この制度は一般の医療費の自己負担が3割に対して、
制度を利用することで5%の自己負担になるってもの。
都会のほうじゃ、この5%も自治体が負担してくれるところがあるらしい…

そう、この制度を使うとタダ又はほぼタダ。
で、精神医療の分野限定の制度でしたが、
過去には風邪薬なども向精神薬と一緒に処方してタダだったらしい。
本当に魔法のような制度。
魔法の使いすぎが国の予算を食いつぶした遠因かも?

で、国も懲りたのでしょう。
今回の新しい制度、基本的には国にお金が無いので
今までの5%負担から、10%負担にお願い!ってのが根本。
経済的な負担を求めることは、財政上仕方が無いとしても、
それ以上に、新しい制度を利用するのには細かいルールが多すぎ。

Pちゃん。が思う一番の難所は、
新しい制度を使う時には、県が発行する「小遣い帳」みたいなものが必ず必要。
この「小遣い帳」を忘れたら、即3割負担。
Pちゃん。の場合、この手の“必ず持参”“忘れちゃダメ”に弱い。
以前、半年ぐらい運転免許が行方不明?のまま車で通勤していたし…

なので、病院のユーザーさんたちがどこまでこの「小遣い帳」を持ってくるか、
持ち歩いて、どこかに亡くさないか?
…かなり不安。

ここだけを見ると、「自立支援」じゃ無くて、
子供を谷底に突き落とすというライオンようのような親子愛の?
「自立促進」ですね。
まぁ、アメとムチ?なのかな?
とりあえず、“支援される”より、強制的に“自立させる”体制。

ここまでは、利用される方々が大変なところ。
で、この新しい制度の切り替えについて、
国・県は「医療機関で説明してあげて♪」って、良くある丸投げ。
また、4月施行なのに詳しいことを聞いても「分かりません!」って他人事。
なので、Pちゃん。達が説明文や実際の説明の準備に追われる。

定時にあがったのに、12時まで資料作り…

誰も評価してくれないのに…

人知れず、頑張っています。
ではでは。
ダブル・バインド。
確か心理学の用語だったと思いますが、日本語に直す両価性。
一人の人間が一つの物事について相反する評価・感情を抱くこと。
…だったと思います。
で、こんな状態だと心理的なストレスが強くなってしまい
健全ではないって言うことを学校で習った気がします。
興味があればちゃんと調べていただいたほうがいいと思います。
かなり、ガセな紹介・知識かも分かりません。

だって、学校でバブル・バインドを習ったときに、
講師から、「Pちゃん。思い当たる一例を挙げて。」って
ご指名いただいて、元気に
竹中直人のように、笑いながら怒るって
似ていないながらも真似までして答えて、ウケることも無く
冷静に「違います。」って否定されましたから…

確か、正しい一例は
あるものに対して好きな感情と同時に嫌いな感情もあり
葛藤が生じてストレッサーになる。
だったと思います。

まぁ、ダブル・バインドは健康に良くないのは確か。

今日は4月からの法律の勉強会で出張。
地域の関係機関の皆様がお役人のお話を聞く会合でした。
で、たまたま移動の車に同乗したのがこの世界では大家って言われるような先生。
まぁ、イレギュラーなコースで来たPちゃん。には、
精神医療や福祉分野の大家って聞いても、
「へぇ〜。」って、そっとココロのボタンを叩くだけ。
なので、Pちゃん。にはその大家は
壊れたCDのように同じことばかりを繰り返して話す老人。
大家って聞かなきゃ、ユーザーさんかと間違うところでした。

で、この大家の主張。
「今の時代は“勝ち組”“負け組”に別れてしまって良くない!
 資本主義に毒されていて、カネが稼げないことがそんなに悪いのか!
 お金を稼がなくても患者さんたちには豊かな人生ってものがある。」
ごもっともな主張。
でも、勝ち組の大家(院長)がそれを言っても説得力が無い。
しかも、その病院の職員から、この大家が
「収益を上げろ!無駄を減らせ!!」って、日々、檄を飛ばしているらしい…

まさに、バブル・バインド。
まぁ、自分が見えていないだけかな?
ダブル・バインドは健康に良くないので、この大家には、
金儲けの話はほどほどに長生きしていただきたい。
そうすれば、知り合いの職員さんのQOL(生活の質)も向上するだろう…

ではでは。

社長婦人。

2006年1月18日 仕事
本日のお客様。近所の社長。
御近所の病院から義理がらみで紹介され、入院されました。
まぁ、病院同士の義理ごとなんかは
末端職員のPちゃん。には関係ないが、
地元の名士なのか、とりあえず周囲の扱いも丁寧。
まぁ、どんな方が入院されても、やはり法律通りの手続きが必要。

で、登場が社長婦人。どうも、この「社長婦人」高級感の漂う名詞。
しかも、この高級感を裏切らないような奥様の登場。
タテ巻きの髪の毛に、多分、高級であろう香水。(やや量は大目)
さらに、コートも何気ないデザインであるものの
素材は高級感たっぷりの一品。

さて、この奥様。
正直言って、小銭を塗り固めた結果の若々しさ…
そう、異様に若々しい。40歳代前半のはずだがもっと若く見える。
お肌も御歳の割には…(失礼か?)
で、どうも住む世界が違うと感じながらも
Pちゃん。は淡々とお仕事。手続きをしていく…

あとで家族構成を聞いてびっくり。
もう成人した娘がいて、娘が恋のライバル。
おいおい、前半の成人した娘がいるのにもびっくりだが、
後半の“恋のライバルって…”
そりゃ、社長が心労でひよこ病院に入院になるよ。

それにしても、あの若々しさ、
実年齢を伺って、再度びっくり。
どれだけ小銭?大銭?を塗り込んだ結果だろうか?
手続きは簡単なだけにそっちが大いに気になるPちゃん。
本当は突っ込んで聞こうって思ったら、
奥様の強めの香水にTKO。
聞けませんでした。今日も職場で1敗。

この社長さん。やや問題のある方で、病院にない医療用マットを御希望。
普通なら、「わがままは許しません!」ですが、
義理がらみの紹介での方。
ひよこ病院の偉い処が集まり、協議した結果。
自腹でリースして持込ならOK。
で、出入り業者さんからカタログを持ってきてもらってびっくり。
「1ヶ月、○万円也。(日割りのリースは不可)」
…ってことは、無駄が多いような借り方をしないといけない。
なのに、奥様は即答で「OK!よろしくってよ。」

なんだか、ひよこ病院ではものすごく浮いた存在。
勿論、社長も社長夫人も…

それにしても、我が家もヨメが医者。
それなりには小銭?大銭?はあるはず。
なのに、この社長夫婦のような高級感の微塵もない。
思わず、自らの品の無さを憂いて病棟で嘆いていると…
まぁ、「それがヨメ先生の魅力ですよ」ってフォロー?されながらも、
やっぱり自分たちの高級感・上品さのなさを実感する。

思うところに、
育ちが庶民なら、大人になっても庶民。
そう、Pちゃん。夫婦そろって、それぞれの両親は由緒正しき庶民。
まぁ、奥様を見ていたら肩の凝りそうな感じなので、
今のままでいいかとも思います。

だって、今日のPちゃん。夫婦の晩御飯も
半額シールの貼られたお刺身のパック。久々のお刺身♪
夫婦そろって、満足の夕食。
…やっぱり、育ちに逆らわずに庶民が一番のようです。

ではでは。

1勝1敗。

2006年1月17日 仕事
1月14日の日記にも書きましたが、
現在入院中の高校生。地域でも有数の進学校のトップレベルの彼に
数学を教えることになりました。
現在、彼は高2。しかし、教える範囲は数?。
さすがは、進学校。高2で、Pちゃん。の学校なら3年の時に習う範囲をしている…

さて、Pちゃん。が勝手に母校を背負った戦いでしたが、
結論から言うと完敗でした。
まず、教科書の問題が分からないというので、一緒に解いてみる。
自信満々にPちゃん。が出した答えを見て、彼の一言。
「僕もそう思ったのですが、教科書の解答はちがうのですよー。」
タチが悪いことに、解答の途中が無く、単に答えがあるだけ。
こうなったら、意地です。
かれと、その答えになるように必死に解法を考えていく…

で、5分後。
「分かりました!!」
そう言ったのは勿論、彼。「(解法が)見えてきました!」
まぁ、一問ぐらいはまだ本調子で無いからと、
同じ範囲の練習として、学校の副教材の問題集で逆襲(なんの?)
もう、Pちゃん。の一人芝居。

で、肝心の高校の副教材の問題集が「Z会。」
現役時代のPちゃん。が趣味で買って、半分ぐらいしか解けなかった問題集。
まったく歯が立ちません。
完敗でした。

とりあえず、明日以降もまた挑戦しに来ることを彼に伝えて退散。

もちろん、Pちゃん。はPSW。なので、
数学ばっかり熱くなれることも無く、事務・雑務もこなしていく…
ようやく終わって、いつもの安売りスーパーに出陣。
ちなみに、仕事で負けたり、疲れた日にはスーパーでの
お買い物がPちゃん。のストレス発散。
しかも、今日みたいな日は、お店に着くと丁度、
見切り品の“半額シール”が貼られる時間帯。

もう一つの戦いがそこにはありました。

今日の特売品の鶏肉に更に時間柄、「半額シール」を貼られたパックを発見!
すかさず手を伸ばすと、ライバル出現。
で、顔を見てびっくり。
先日までひよこ病院に入院されていた方。
お買い物に来れるほど、良くなったのね…って思いながらも。
この半額のパックは渡せない!!
相手があっけに取られている間に、とっとと買い物カゴに入れて、
Pちゃん。の勝利。

一瞬、譲るべきかとも考えましたが、本能的に勝利してしまった。

まぁ、これで今日は1勝1敗。

1勝はPちゃん。の福祉ココロの無さが勝因ですね。

ではでは。
ちょっと訳ありで、病院のPCから書いています。
日記のページは自分のPCの“お気に入り”に入れて
普段は、家で常時ログイン状態なので…
どうやって、自分のBlogまでたどり着こうか?
とりあえず、この画面を見るまでが長かったです。

結局、検索で「Pちゃん。」でたどり着くことが出来ました。
それにしても、他の方々でどうやって
この自虐的な日記にたどり着くのだろうか?
ちょっと、不思議。

さらに、パスワード。
正直言って、暗記物が苦手なPちゃん。
正解パスワードを打ち込む自信がありませんでした。
な・の・に。
一発で正解!!もう、奇跡。
なんだか、これだけで満足してしまいました。
で、日記を書こうって思ってネタもすっかり忘れてしまいました。

…思い出しました。

先日の日記じゃないですが、物忘れがひどくなる一方です。
で、物忘れじゃないのですが、
皆様、高校時代に習ったことを覚えていますか?
Pちゃん。は結構、最近まで家庭教師をしていたので、
高校の数学・物理ならだいたい分かっている気でいました。
だって、大学も行ったし、大学院も行った。
もう少しで“博士”も手に届きそうだったし…
企業でも、一応、研究開発的な位置づけで働いていたし…
で、余裕たっぷりに入院患者さんの家庭教師?をする話を快諾。

病室に行くと、びっくり。
数?ってなんですか?Pちゃん。の時代にはなかった代物。
かすかな記憶として、微分や積分がありますが、
それにしても、質問されるところが、
Pちゃん。の時代では考えられないレベルの質問。
少なくても、大学受験には使えない部分。
重箱の隅っこをつつくような問題。

誰かが吹き込んだのか、Pちゃん。は院卒の元研究職。
この患者さんの将来の夢は「研究者。」
尊敬の眼差しが痛すぎる…
とても、分かりません!って言える雰囲気ではない。
まぁ、よく考えたら、彼の思うような「研究者」なら、
こうやってPSWとして働いているはずがない。

ここらへんの矛盾に気づかないのがまだまだ子供。
気づいていても、あんな尊敬の眼差しが出来るなら、もう大人。

ちなみに、彼の初診時の問診(アナムネ)はPちゃん。担当。
かなり態度の悪いガキってイメージがあります。
話をしていても、慣用句が通じないし…
「家族の中で板挟みになっていたのね、大変だね。」って言ったら、
真顔で何にも挟まれてません。困っていません。って返答。
大人げなく本気で締めてやろうと思いました。

それが、今日は180度かわっての「尊敬」な眼差し。
困りました。
若き芽(夢)を摘んで良いものか?
って、言うよりも数?が解けません。分かりませんし、知りません。

なので、今は病院のネットを使って数学の復習。
徐々に思い出してきたものの、まだまだ現役時代のキレはない。
もう少し、リハビリが必要です。

それにしても彼は地域の進学校に通っていて、
成績がトップレベルの子。
なので、Pちゃん。の母校なんて、
進路先としてハナから相手にしていない様子。

大人げないですが、Pちゃん。的には
母校を背負った戦いです。“タップ”は出来ません。

勝負の行方は又、後日報告したいと思います。
(多分、勝ったときだけ…)

ではでは。

鉄の掟。

2006年1月12日 仕事
精神科で仕事する上で法律は切っても切れないものです。
まぁ、閉鎖病棟で自分から入院を希望された方(任意入院)でも、
「外出したいときに鍵がかかっていて出れない。」ってのは
やっぱり、人権上は結構問題。
先日、「指定」して頂いた、ヨメの指定医も
この精神保健福祉法にしっかりと書かれている。
なので、この世界でメシを食うなら、いわば鉄の掟。

ちなみにこの本。法律について細かく注釈・運用釈があり、
何かに迷ったら、これを見たらいいっていう本です。
現物は枕になるような厚さで価格は6000円。
これが高いか安いかは別にして、
PSWを目指す学生なら、自腹で買う一冊だと思います。
(ちなみにPちゃん。の場合はヨメが指定医講習会でもらってきた。)

勿論、病院にも何冊かありますし、個人でもたれている方も多い。
昨日の医療保護入院や措置入院についても詳しく決められています。
個人的な見解としては、この法律をよく知っていない
精神科医はモグリの医者だと思います。
まぁ、医師免許さえあれば、開業できてしまうので、
この法律をあまり知らなくても困らないらしいですが、
やはり、個人的には大切なところは知っていて頂きたいし、
知って頂いていないと、入院施設としての病院では致命的。

さて、これだけくどくどと法律について書きましたが…
法律に無知な医者がウチの病院にもいました。
しかも、昨年に補充された医者。
元々は内科か外科のメジャーな科にいたらしいですが、
精神科に変わってきた医者。
なので、精神科医としては素人。
なのに「私は精神科医なので、風邪は診ません。」ってのたまう。
で、ライトな人格障害の方をためしに当てると、
「私には荷が重過ぎます…」って、何者?

そんなヤツですが、外来をやっています。
自動車の免許を持っているからって一輪車を運転させるような無謀っぷり。
うぅーん、人材不足が垣間見れます。
いいのか?ひよこ病院!!

で、この御大。勿論、非指定医。
なので、本来なら修行のために院長か副院長の診察に着きながら
技を盗んでいただく必要のある方。
まぁ、人事権はPちゃん。には勿論、無いので無毛なことはあまり書きませんが…

今日の外来でいきなり、呼ばれる。
「Pちゃん。この方、医療保護入院でお願いします。」
???
どうゆうことですかね?PSWがそんな判断が出来るはずもありません。
そう、指定医が決めることです。
さらに、理由を伺うと「いやー、入院に理解が得られないから…」って、
それだけ?人権侵害じゃないのかい?

あまりにもやることが的外れ。
○万もする医学書を買う前に、6,000円の法律の本をまず買って欲しい…

ではでは。

こんなのあり?

2006年1月6日 仕事
今日も新年会でした。
仕事関係の方々の飲み会なので、以前にも書きましたが
話題が守秘義務ギリギリの内容のトークが始まります。
で、今回の飲み会。
結構、色々な職種+地域からの参加。
なので、他の地方に転院されて
Pちゃん。のテリトリー内では
もう暴れる話を聞くことがないであろうと思っていた話も聞こえてくる。

勿論、逆パターンもアリ。
びっくりしたのが、ある方の話で、
警察、救急隊+医師+PSWのPちゃん。で
ジグソーパズルのように真実をあぶり出し。


夜間にいきなり呼ばれて、路上で興奮している人がいるので警察を呼んだ…
で、聞いてみたら、関西の精神科のクリニックに通院中。
なので、救急車で精神科のひよこ病院に搬送…
お電話で御家族の同意を得ての入院。

まぁ、制度上、まっとうなルートで来られているので、
ひよこ病院としては文句はないし、Pちゃん。もこう言った
イレギュラーなケースは大好きなので文句はない。
積極的にかかわっていくパターン。

でも、一晩経って、落ち着かれた御本人から話を聞いて絶句。
精神科にはPちゃん。がこよなく愛するデパスをもらいに言っている程度…
クリニックでの主訴はこれまたPちゃん。と同じく、
仕事が忙しいための緊張状態の不眠・肩こり…

はっきり言って、精神科領域の疾患で興奮状態になる方ではない…
で、事情を伺うと…
不倫相手の家に乗り込んで門前払いされていて、イライラしていた。
なぬ?
単なる痴情のもつれの話…
で、しつこくチャイムを鳴らしていたら、交際相手がびびって警察に通報…
警察が来て、どこかの施設(ひよこ病院なんですが)に
連れて行って監禁されたって思ったらしい。
そりゃ、興奮するわ。

とりあえず、御本人もびびって警察を呼んだ交際相手に
愛想をつかした様子。
「裏切り者!!」って雄叫びを上げられていた。
まぁ、連休明けには退院ですな。

それにしても、
精神科の通院歴があるだけでレッテルを貼るのはやめてほしい。
単なる痴情のもつれだったのに、
かなりの人件費(税金)と医療費が浪費されてしまった…

ではでは。

カツ丼。

2005年12月24日 仕事
今日は貴重な経験をしました。
それは、刑事を取り調べ。もう、仕事よりも日記のネタになると、
途中からナチュラル・ハイな状態。

まぁ、詳しい経緯は守秘義務もあるので書けませんが、
要は当院のユーザーさんで今回はお巡りさんが病院まで連れてきた。
で、お巡りさんをはじめ、保健所・家族一式がそろっても
どうも、みんな言うことがちぐはぐ…
なので診察に当たって客観的な情報収集を命じられました。

今回はお巡りさん、刑事さんが一番客観的だろうと
一番えらそうなお巡りさんを別室で今回の経緯を伺う。
まぁ、今まで色々な方から情報収集をすることはあったが、
刑事は初めて。

気合を入れて、Pちゃん。の仕事部屋…
入り口に事務机のセットがあり、奥に問診用の応接セットがある部屋に御案内。
で、一般的には応接セットに座ってお話を伺うのですが、
この刑事さん。事務机に普通に座る。
まるで、取調べ部屋のような雰囲気。
事務机には残念ながら、ドラマのような電灯がないものの
ものすごくしっくりする絵ヅラ。
もう少しでこっちが尋問されそうな雰囲気になるところでした。
それにしても恐ろしい習性?
初めて通された部屋に事務机と向かい合うように椅子が一脚…
この刑事、自然と事務机の内側に座る。
おいおい、そっちはPちゃん。の席なのに…

あまりなんで、奥のソファーに誘導。
で、ここからがPちゃん。のフィールド。こっちのペースで情報収集。
P「えー、今回の経緯についてお伺いいたします。
  まず所属とお名前は…あと、役職も…」
刑「○○です。」
P「で、今回のケースではいつからかかわっていますか?」
刑「一昨日から…」
P「じゃあ、22日からですか?」
刑「いや、日時ははっきりしないが一昨日から…」
P「困りますねー、日時もはっきりしないのですか?

ガンガン尋問しました。
最初にこっちのペースに引き釣り込んだから後は聞きたい放題。

結局、30分ぐらいかけて情報収集。ってか事情聴取。
最初にも書きましたが、途中からもう、ナチュラル・ハイな状態。
刑事さんが返答に困ったり、矛盾点があった場合、
思わず心で「カツ丼、喰うか?」って突っ込んでみたり、
ライトを顔面に当てて「ハイって言えばいいんだよ!」って
ドラマの刑事の妄想にふけながらお話を伺っていく…

最後に刑事さんの一言。
「いつもこのように情報収集されているのですか?」
まぁ、個人的な趣味で厳しく突っ込んで聞いてしまったが、
基本的にはそれなりに情報収集はしますから、
「勿論。」って答えておきました。

いやー、まじめな商売をしていたら絶対にできない経験。
個室で刑事と二人で、刑事を取り調べ。
薄給でも辞められないんだなぁー。

ではでは。

不名誉な称号。

2005年12月19日 仕事
突然ですが新聞を取っていません。
まぁ、職場に行けば色々あるし、ネットやTVで最低限は分かるので、
当直で週の半分は不在のヨメとPちゃん。の2人家族なので、取っていませんでした。
ちなみに、取るとしたら日経かな?
読売にしても朝日にしても偏っているし、毎日はイマイチ?
(実家は毎日をこよなく愛していましたが…)
そんな話をしたら、先輩PSWも過去に周囲からこんな声。
ソーシャル(社会)・ワーカーなのに、社会情勢に疎いとは!!
そう、普段はPSWやケース・ワーカーって名乗っていますが、
ソーシャル・ワーカーとも言うらしい。

まぁ、この先輩PSWが言われたのはネットも普及していない頃だったので、
今ではネットなどで云々と言い訳をしています。

さて、日頃から「福祉のできないケースワーカー」って自嘲していますが、
人様から露骨に言われると自嘲どころか大笑いしました。
それは、外来でフラフラしていたら、今日の外来医から口頭でケース依頼。

「金の話なので、Pちゃん。」

ちなみに、一応、病院では医療からの独立性?を保つためか、
医師にケース依頼を文章でもらい、PSWが依頼ごとに担当を決めて行きます。

今までは内容によって、「男性希望」や「30〜40台のPSW」って注釈がついた
ケース依頼はありましたが、よりによって「金の話」だからって…
それにしてもイロモノ好きを公言していたためか、気がつけばこの調子。

自己分析すると、
「お金、クスリ、鑑定モノ」がDr.を問わず回ってくる。
なので、必然と日記ネタが偏ってくるように思える。

この前は副院長が主治医の入院患者さんから
「相続税を安くする方法を教えて!」って頼まれるし…
いつの間にか、金に困ったらPちゃん。見たいな雰囲気。
しかも、この方はスタッフの中では自閉的。って思われていた方。
これにはPちゃん。をはじめ、皆がびっくり。

まぁ、色々な得意分野のPSWがいることは、
色々な相談に対応できるから良いことだろうが、ちとツライ。

この前も病棟を歩いていたときにショックな出来事。
お金でない別の生活面で困れれていて、一人で悩んでおられている方が居ました。
なのに、Pちゃん。とは毎朝にこやかに挨拶。
ケース依頼が出て、Pちゃん。が担当になってお悩みをうかがっていく中でこの一言。
「金銭的には困っていなかったら…」

誰が言ったかは知らないが、「お金はPちゃん。」らしい。

ではでは。

鑑定書。

2005年12月17日 仕事
今日は久々にイロモノのお仕事。
そう、鑑定書の依頼。
過去にあった猟銃所持の鑑定書ではなく、今回は…
運転免許書の鑑定書。
恥ずかしながら初めて知ったのですが、
一部の方には運転免許を取ったり、更新する際には鑑定書がいるらしい。
まぁ、正式には診断書や意見書って言うのかも分かりませんが…

で、猟銃のときは健康な人を確認する作業だったので、
終わってみると、まぁ、楽な感じでした。
今回の方は過去に精神科の受診歴・入院歴もあるが、
どうやら、一過性の精神疾患状態だったらしい。
だから、今は元気なんだそうな。
で、元気だからウチを含めてクリニックもどこもかかっていない。

まぁ、鑑定?診察するほうから見れば、過去の入院した事実を鑑みると
簡単には「問題ナシ」とは言いにくい。
できれば予防的な意味合いもこめて少量のお薬は飲んでいてほしい方。
何よりも、前医から約1年も受診していないので現状が分からない。
普段から通院していたら、まぁ、現状がよく分かっているので
Dr.も鑑定書の類は書きやすい…って、言うかそうじゃないと書けない。

しかも、本日の方。一人で来院。
客観的な情報が一切、取れない状態。
ちなみに本人に世間話の中に何箇所か、サインとなる質問を織り交ぜるが、
向こうもよく御存知。
絶対にいい事しか言わない。

もう一つ言えば、ウチに来た理由が警察署の近所だから…

結局、元の病院に行くかしばらく通院してもらって、
それから鑑定書を書くことになったらしい。

いやー、やっぱりレントゲンとかに写らないから難しいです。

ではでは。

イタタ…。

2005年12月16日 仕事
精神科に勤めている日々、イタタなことがあります。

ちょっと了解できないような事件が起これば、「精神科」に行け!って
堂々とTVでいうヤツもいるし
また、過去に通院歴があっただけで、みんなおっかなびっくり…。

それにしても考えてほしい。
現在、認知症まで含めると、死ぬまでに約1割の人が通院歴を有します。
(確か、教科書に書いてあって「へぇ〜。」って思った。)

で、通院していようがしていまいが、
極端に言えば、精神疾患があろうがなかろうが、
大部分はみんな一緒。
ネットもやれば、買い物もするし、当然トイレにも行く。
自分がしていることとほとんど変わりないことを知ってほしい。

ただ、違うのは気分が不安定になりやすかったり、
脳が音や光に過敏になりすぎていて、参っている状態のときがあるということだけ。
この普段と違うときに、事件を起こしたのか、
普段の彼、彼女の時に事件を起こしたのかが刑事事件上は問題であって、
個人的には、どんなときでも悪いことをしたら、
それは悪いことに変わりない。
やはり、責任をとってしかるべきだと思う。

ただ、責任の取り方が普段と違って疾患に起因する場合なら、
今みたいに、そこで終わりでなくて、
まずはその疾患の治療を終えてから、やったことの責任に向かい合うべきだと思う。

それにしても一番嫌になるのは、猟奇的な事件があったら
何はともあれ、「精神鑑定」。
まぁ、弁護上の一つのテクニックなんだろうけど、
最近は何でもかんでも鑑定に持ち込むのは腹が立つ。
猟奇的 = 精神科 って安直に結び付けすぎ!!

ずいぶんと話が横道にそれましたが、本日のイタタは別のこと。
精神科がお手軽になりすぎている部分でイタタです。
初診時に「自分は鬱なんで来ました。」っていう方が最近多い。
大体、自己申告どうりではないんですが、
なんだか、自分の気に入らないことがあって落ち込んだら、
これらの方々はみんな“鬱”らしい。

まぁ、憂鬱な気分。って言うのと安直に関連付けるのでしょうが、
自分で客観的になるのが難しいので、病名を決めるのは止めてほしい。
○○って病名を信じ込んで、決め付けて来院されて、診断が××だったら、
ものすごく激怒される方…
病名がシンボル化されているような気がしてなりません。
困っている状態(主訴)が解決されたらそれで良いんじゃないのでしょうか?

また、ネットやTVの簡易チェックで
「今すぐ受診を!!」って言われて来ました。ってのも最近多い。
まぁ、ストレスが多い時代だから潜在的な需要は多いんだろうけど、
仮にも勤め先は重症な方の対応を目的とした、入院設備の整った病院。
できれば、軽症時はクリニックに行って頂きたい。
待ち時間も少ないし、扱いも丁寧だし、
診察室も静かできれいだし…

そういえば、今はサイコ・バブルらしい…
言いえて妙で大笑いしました。

ではでは。

板ばさみ。

2005年12月14日 仕事
ヨメが少々シリアスな日記を書いていたので、便乗で…

少子高齢化で自分の世代、団塊の世代ジュニアとは大違いで
価値観も当然、今様になっています。
例えば、昔は携帯もネットもなかったので
基本的な子供の本分?である
勉強かケンカか運動のどれかひとつがそれなりに出来ていれば
結構、幸せな人生?を送っていました。

今は人数が少ない分、また、基本的なものが溢れている分
どれか一つだけではいけないらしい。
どれか一つでも良いのかも分かりませんが、
ココロのお悩みを持たれる方の多くが一つじゃダメらしい…
今日の相談者は地域の中学校では常に学年トップの男の子。
さらに言えば、近隣でもNo.1らしい…
そんな子も突然、燃え尽きるようでお悩み相談。
で、聞いてみると自分の進路の希望と周囲の期待(医者や弁護士)とのギャップ。
素直に期待にこたえなければという気持ちと自分の気持ち(自我)との
板ばさみで悩んでいるらしい。

で、アナムネ(問診・予診)で、
Pちゃん。「そっかー、板ばさみなのだね。」って相槌を打つと…
相手の表情は「『板ばさみ』ってなーに?」って感じ。
おいおい、勉強が1番の子供が慣用句を知らないのかい?
結局、この子は両方を満足させたいらしい。

前にも書きましたが、所詮、一人の人間。
出来ることは、一人分。
Pちゃん。の場合なら、一人分も出来ないかもわからない。
そんなにがんばらなくても良いのにねぇー。

それにしても、Pちゃん。自身の価値観がすべて正しいとは思いませんが、
仕事をしていて、驚くべき常識を振りかざされる家族の方が多い。
例えば、いくら入退院が多いからといって、慣れているからといって、
母が外回りの仕事の途中に息子を連れてきて、
「仕事があるので後は宜しく!」って…
保育園じゃないし、本当に入院になるかどうかも定かでない状態で仕事に戻る。
案の定、本人はあんまり入院に乗り気じゃないし、
医師が診察して入院までは必要ない。地域・家でがんばれると判断して、
この母に電話すると、母親は逆ギレ。
「何で、入院にならないの!!」って、本来なら健康なんで喜ばしいのに…

まぁ、家族の方が疲れていて、その方々の休憩・環境調整が目的の入院なら、
最初から言ってほしい。
こっちもそれなりに対応するし、
場合によってはちゃんとした、ショートステイという別ルートもある。

患者さん御本人ばかりでなく、家族を含めて周囲が少しずれている場合が多い。
なんか、今の社会全体がずれて来ているような気がして少々不安になります。

ではでは。
いきなりですが、先日実習に来ていた素地のしっかりした方が、
「ひよこ病院に就職したいんですけど…」って告白され、
Pちゃん。をはじめとして、お母さんたちも現場は大歓迎!!
しかも、結構ぶっといコネも持っている…
こりゃ、ほぼ就職確実で、ちょいと鍛えたら即戦力。
もう、ケースワーク室あげてのハッピーモード。

ところがどっこい。ひよこ病院開院以来の不景気。
で、新規採用は無しの通達。
そう、金の切れ目が縁の切れ目みたいに悲しい思い。
つうか、現場と本人は相思相愛なので、家の問題で引き離される
ロミオとジュリエット?
まぁ、この方には彼の希望する条件にあって
鍛えてもらえそうな病院を紹介していきたいと思います。
だって、そうしたらまた一つ有力な連携先ができるし…

さて、こんな不幸なことがあれば同時にこんなことも…
それはPちゃん。が前に軽く遊びに行ったつもりのつもりが
あれよあれよと言う間に転職活動扱いされ、
一方的に採用不可って言われた病院から今頃、
「やっぱし来ない?」ってお誘い。
しかも、ひよこ病院を問題なく上手に別れて来い!って
まるで、一昔前の都合の良いオンナ?な扱い。

つい先日、オーナーから
「ヨメ先生は辞めるけどPちゃん。はどうするの?」って
FA封じの質問をされて、残留宣言をしたばっかりなので、
ものすごくタイミングの悪いお誘い。

そう、すれ違いの恋愛関係?って感じでしょうか。
とりあえず、せっかくのお誘いでありがたいことでしたので、
本日、一度振られた病院に振りかえしに行きました。

すれ違うほどに燃える想いになるのかな?

ご挨拶に行った病院はやっぱしスタッフの雰囲気は良かった。
条件面とかも聞きたかったけど、お断りを前提なので、
聞いてしまったら心が揺れそうだったので、今日は我慢。
ただ、「いつでも嫌になったらおいで」って言う言葉はうれしかったです。
いざとなれば、そこに逃げ込めるっていう、
心のオアシスって言うかシェルターが一つ増えたのは正直うれしいことです。

で、ここで、ふと気づいたのが
Pちゃん。がひよこ病院を辞めて、この病院に移り
将来有望な彼がPちゃん。の辞めた後に変わりにひよこ病院に入れば
八方上手くいくのでは?
まぁ、医療法人がそれぞれ違うのでそうそうは上手くいかないのが現実ですが、
所詮、人件費の安いケースワーカー。
素人に近い医者を雇う余裕があるなら、ワーカーを雇ってほしい。
医者1人分で確実にケースワーカが3人から5人は雇えます。

どうせ、この素人も3年したら別の病院にスキルアップ?して
別の病院に行こう!!ってのたまっているらしいので、
単なる踏み台にされるのが分かりきっている。

そんなぐらいなら10年間鍛えたら、
無敵のケースワーカーになりそうな素材をみすみす、
今は不景気だからって言って、よその病院にもって行かせて、
来年あたりには「使えるケースワーカーは居ないか?」って
人材不足で悩むんだろうなぁ…
もう少し、長期的な視野を持って経営できんのかね?

厳しいが、所詮、医者は医者。
経営者ではないので、やっぱり無理があるのかな?

あぁ、愚痴ってしまった。
ではでは。

反省。

2005年12月3日 仕事
今日は外来勤務。
で、目が覚めたら、外来が始まっている時間…
この状況を正しく理解するまでに約5分。
普通にTVをザッピングしていつも見ているTV番組がないのに不審に思い、
ふと時計を見ると、新患さんに来院をお願いした時間。
ものすごくあわてる状況…
なのに、一番最初にしたことはコーヒーを淹れようとした。

自分なりにはこんなときこそ落ち着いてって思ったらしいが、
どう考えてもおかしい行動。

しかも、今日のシフトはPちゃん。と施設からの応援PSW。
かなり頼りない布陣。
そんなシフトのときに限って…

で、なんと出勤して外来業務開始。
準備不足だから、予診もちぐはぐ。2回も書き直す羽目になる。
しかも、一番の反省はご無沙汰だった方が今回、
久々に受診されることになったので予診が必要だったけど、
寝坊のために応援PSW。にお願いしました。

前回の予約から予診、今回の予約とずっとかかわっていたから
Pちゃん。なら、勝手がわかっていたけど応援の方にはそれは無理な話。
なので、結果として患者さんに不必要に何度も過去の経緯を語っていただき
さらに、慣れていない予診なのでDr.からはクレーム。

寝坊さえしなかったら問題なかったと思うと、
応援PSWへのクレームも自分のことのように思える…

それにしても、精神疾患。
いまさらながら、調子が良くなる(健康になると)表情が良くなられます。
初診時はそんなに“かわいい”や“美人”って思わなくても、
徐々に“かわいく”“美人”になっていかれる。
逆に悪くなると、表情が硬くなる。

今日は前者のパターンの方が退院。
先月、初めて入院依頼で病院にこられたときは、
かなり表情が硬かったが、今日は笑顔で“かわいいお嬢さん”になっていました。

スタッフいわく、
今日のPちゃん。の表情はよどんでいたらしい…

ではでは。

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