さて、12月。
久しぶりに日記を書き始めて、新しい機能が増えたみたいで、
どうもついていけていません。
いきなり、自分の書いた日記のタイトルの横に(1)って…

都わすれさん。コメントありがとうございます。

で、師走に入ってかどうかはわからないが、急に仕事が忙しい。
まぁ、福祉のできないケースワーカーとして、
ガンガン、力技で相談業務&事務業務をこなしています。

事務業務の大切なもののひとつとして、
ほかの関係機関との連携(書類のやり取り)なんかがあります。
大体はケースワーカー室あてで書類を送っていただいていますが、
今日はご丁寧に、お名前まで書いて送りたいとのこと。

相手は何度も顔を合わせて事のある勝手のわかっているPSW。
で、Pちゃん。の下の名前。
「イチロウ」についてのお問い合わせ。
たまたま、ケースワーク室ではなく事務でお電話を受けていました。

相手:「ねえねえ、Pちゃん。のイチってどんなイチ?」
Pちゃん。:「ポジションは微妙なんですけど…とりあえず、PSWで…」
相手:「…はぁ?」

そう、一朗の“一”を聞かれたのに、位置と勘違い。
勘のいい事務のお姉さんは横で大爆笑。
すかさず、メモ書きで「微妙なんですか?」って突っ込まれる。

大体、一朗の“ロウ”は聞かれることは多いが、
“イチ”って…、“一”以外にどんなイチがあるのかな?

それにしても、忙しくて余裕がないのか聞き間違いが多い。
この日記を書くきっかけになった、お母さんケースワーカーの身内に
不幸があって、ものすごく田舎で葬儀に3日もかけるらしいって話になったとき…
「その田舎では先に火葬をして、それからお通夜をするから異様に時間がかかる。」
この“火葬”Pちゃん。は“仮装”に聞き間違えて、
「どんな衣装で仮装するの?」って質問して苦笑されました。

少なくてもPSW。精神科の病院では微妙な立場には変わりない。
法律でも「医療と福祉にわたって」って…微妙な言い回し。
実際に医療現場の病院では点数の稼げない存在。
なので、本当に微妙。
ひょっとしたら、敵なのかもしれない。
以前、福祉心を出してがんばって、早く退院していただいたら、
「…Pちゃん。ちょっと…」って、オーナーから言われるし…

ではでは。

硬直。

2005年10月31日 仕事
今日も外来勤務♪。
様々な人生を問診させていただきました。
不謹慎だけど、やっぱり外来は楽しい。

Pちゃん。自身も自分の人生を必死に生きているように
外来では色々な方の人生を伺う事が出来るので、
門前の小僧のように耳学問だけでも結構な人生経験。

勿論、外来勤務でも病棟から呼ばれたら走っていきます。
そう、邪魔な分室に詰めていても…
正直言って、一つどうしても入りたくない病棟があります。
って、言うのは
なぜかその病棟の大物がPちゃん。担当ばっかり…
なので、一度入ると樹海に迷い込んだように目的地に着く前に、
話したい方とは別の方からお声がかかる…

まぁ、そうは言っても、呼ばれてナンボのこの商売。
お声がかかるのは良いことなんで、
入りたくない思いとは裏腹に一番多く時間を過ごしています。

他の精神科の病院でもそうなんですが、
日中の精神科の病棟は普段着で過ごしていただくルール。
総合病院のようにずっと、寝巻き。ではない。
なので、入院患者さんのパジャマ姿を見ることは滅多に無い。

時々、パジャマ姿を見ると意外な趣味が伺えます。
ちなみにPちゃんの場合は10月19日の日記にも書きましたが、
パジャマなるものを持っていません。
で、今までは大体、スエットって言うのかな?ゆるい格好で過ごしていました。

今は、ヨメのもとパジャマがいい感じのゆるさ。
で、赤地にクマさんプリントが丁度このシーズンには合っていて愛用しています。
まぁ、昔のヨメのパジャマなので、柄は子供っぽい。

今日は不思議と大物衆のいる病棟のお風呂の時間が早かったのか、
夕方にはみんなパジャマ。
一つの病棟が全員パジャマ。
海外のパジャマ・パーティー?ではありませんが、
ものすごく非日常的な光景。
多分、Nr.さんたちは見慣れた光景なのでしょうが、
Pちゃん。にはビックリ。

何よりビックリしたのが、
結構なお歳の女性患者さん(Pちゃん。の担当さんではない)のパジャマ。

Pちゃん。の愛用品とお揃い。

もう、硬直。
だって、鶴瓶みたいなPちゃん。と結構なお歳の方…
どっちもどっちで似合わない。
似合う似合わないの次元の前に、不自然。

ちょっと、痛々しかったです。

ではでは。

自己責任も必要。

2005年10月24日 仕事
今日もせっせと外来勤務。
引越し間近でもあり、何かと個人的にもバタバタしています。
Pちゃん。の職種的には、スッタフが一人増えて少しは、
ゆったりと一人一人の方々の方が向けると思ったら…

いつの間にか、「分室」が作られていた。

で、この分室。
病棟からも遠く、外来からも遠い。
しかも、この前までは医療機器のもの置場。
おいおい…

結局、一人増えた分、分室が一つ増え、
どっちが良かったとか言う前に、一言ぐらい相談しろよ…

さて、愚痴はこの程度にして…
Dr.たちはもっと愚痴が溜まっているみたい。
で、どうゆうわけか愚痴られます。
たぶん、ヨメがオーナーに反乱を起こしたため、
Pちゃん。も反オーナーだと思われているのかしら?
ちなみに、Pちゃん。は風見鶏。日和見主義。

で、聞かされた愚痴。
ねぇねぇ、ナンパされた男性の家に一人で遊びに行って、
男性と関係を持ったあとに「暴行された!!」って、
男性側から見たら反則?

年老いた私(女性Dr.)から見たら貴女が「反則。」なんだけど…

Pちゃん。どう思う?
男性なら、ナンパして着いて来たら、
「らっきー」って思って、するよね。

こんな子たちが今朝から3人も診たの…
どうして、こんな子ばっかりなんだろう…


ちなみに、このうちの一人は遊びに言った新宿でナンパされてって…
どんな遊びをしに行ったんだろう?
「遊ばれて、訴えてやる!」なんて…
もう少し、自己責任も必要なんじゃないの?

まぁ、一般的な自己責任が出来る人は病院に来ないんだろうけど、
わざわざ病院で痴話ゲンカをしなくてもいいと思われるカップルも多い。
Pちゃん。も今日は問診中に
同席した男性が実は不倫相手で、大ゲンカが勃発。
聞いてみると、不倫相手が更に他の女の子に手を出すのが許せない!
ってのたまう。

うんうん、Pちゃん。よりどう見てもへちゃむくれたオヤジが
不倫の上に、別の女の子ともお付き合いしているって…
個人的にも許せないものがあったが、
結局、この方の主訴は、
「(やきもちを焼いて)イライラする。精神的に不安定」
で、どうしたらいいと思う?って問うてみると…
「奥さんとも別れて、他の子とも別れて、私だけを見たら治る。」

…すいません、病院の入る隙間なんかありません。

やっぱり、異性関係でのお悩みは精神科では根本的な治療法なんかありません。
やっぱり、自己責任でやってください。

ではでは。
最近、ひよこ病院は不景気です。
貧乏暇無し。って先人は良く言ったもので、
忙しいさは一緒で、儲からない構造で働いています。

さて、不景気になると余裕がなくなって、
ゆとりが無いと出来ない精神科医療にとって確実に悪影響が出ています。

傍観者としたら、スッタフに余裕が無いため妙な使命感が出てしまっているみたいです。
そう、全知全能の神の様にある程度、疾患をコントロールできる
能力を持ってしまっているように錯覚している。
で、実際はそうじゃないので、状態が悪くなる方が当然出てくる。

そうすると、つまらない責任の押し付け合い。
結果だけ見て、「あの時に○○しておけば…」なんて言っておられる。
しかも、首脳陣が言い出すので、馬鹿らしいというか、
傲慢って言うか…

客観的に見て、近年、向精神病薬はものすごい進歩を遂げています。
そのため、昔なら寛解しなかった方も、今じゃ寛解してしまう。
宗教的な個性的なDr.の魅力が無くても、
ある程度正しい処方で悪化することを防ぐことが出来る。

それだけに過信してしまうのか、妙に傲慢な発言が目に耳につきます。

ケースワーカーをしていて感じること。
それは、ケースワーカーは口だけしか道具が無いので、
全能感なんか絶対にない。
どっちかといえば、お手伝いするだけ。

医療スタッフも、結局は道具は違えど、お手伝いするしか出来ない。
忘れちゃうのかな?

結局、どんなにお薬が良くなっても、本人や家族が非協力的だったら、
当然、状態が悪化する。
その部分を無視して、診療報酬の点数だけで
良いか悪いかを決めてしまう体勢が、今のひよこ病院にはある。

不景気なのは分かるんだけど、
医療機関の場合、「不景気=健康な方が増えた」で喜ぶべき事なのに…
医療経済って、ものすごい矛盾の上に
成り立っているものだって痛感する今日この頃。

ではでは。

ぐったり。

2005年10月18日 仕事
本当にぐったり。
一人の方に半日費やしました。

当事者にとっては丸一日のことでしょうから、
Pちゃん。のぐったりさとは比べ物にならないでしょうが、
それにしてもいい加減にして欲しい方でした。

この方、ひよこ病院には昼過ぎに来られて、紹介状も持参。
まぁ、原則予約制なので、普通の場合は今までの概要を伺って、
今日は予約だけで済むはずでした…

で、何がいい加減にしてほしいかっていったら、
紹介状がA4サイズの封筒にぎっしり。勿論、重量もたっぷり。
はじめて見ました。
恐る恐る、開封してみると…
中にいろいろな病院の封筒での紹介状がぎっしり。
ロシアの工芸品か?
思わず、一人突っ込み。

不思議なことに、全ての紹介状の日付が昨日と今日。
そう、昨日から今日にかけてのDr.ショッピングの履歴が入っていました。
今日の日付だけでも2通。ひよこ病院で本日、3件目。
仕方が無いので、ご本人に順番を並べていただきました。

で、A医院にずっと通院していたが、調子を崩してB病院へ入院目的で転院紹介。
B病院では、女性の主治医を希望するが、男性Dr.担当になると聞いて、
入院を拒否。
で、B病院にC病院を紹介させる
C病院では、やはり男性Dr.でしかも、B病院より年配Dr.でイヤだと言って、D病院…
D病院では、建物が古いって言って…

こんな感じで、いろいろショッピング。
結局、ひよこ病院に来られたのですが、今日の外来担当は
高齢の院長。勿論、男性。
更に言えば、県内でも“キレイ”といわれる病院ではない。
全ての条件でNGぽい。なので、理由を説明すると…
じゃあ、別の病院に紹介状を書け!ってのたまう。
Dr.じゃないと紹介状は書けないと説明すると、
じゃあ、受診だけはしてやる!って…
別に紹介状なしで、他院に行っても変わらないのにどうも、
論点がオカシイ。

しかも、この段階で来院されて3時間経過。
途中からはケンカ腰。

多分、紹介状って言っても、
ウチに来たけど、貴院をご希望されますので
ご紹介させていただきます。
なお、詳細は別紙参照ください。

これ以外には書けないだろうなぁ…

で、ひよこ病院で初診料を含めた診察料、紹介状料を払っていただき、
新しい病院へ…
こっちとしては料金を支払っていただく分は文句は無いのですが、
しかし、料金の大部分は医療費で自己負担分は高々、3割。
残り7割は保険料であり、その一部は税金であり…

なんだかなぁー。
なんか、仕事してその結果、医療費の無駄遣いの片棒を担いで…

時間もお金もまた、Pちゃん。の心の余裕も
全て無駄遣いのような半日でした。

ではでは。

ボーナス。

2005年10月12日 仕事
気の早い話ですが、タイトルは「ボーナス。」
勿論、ボーナスが出たわけではありません。

実はひよこ病院。ここしばらく、
開院ウン十年の中で一番空床が多いらしい。
で、院長より張り出されたメッセージ…

開院以来の空床が続いています。
このままでは、予想していた収益が出ない状態にあります。
強いては、皆様に協力していただいて、
この危機的状態を脱しない限り、ボーナスにも影響が出てしまいます。

こんな内容の張り紙がいたるところに張られました。
そう、ナースセンターにも…

でも、何を協力しろって言うのでしょうか?
空床が増えるって事は単純に、入院される方より退院の方が多いだけ。
つまり、入院数を増やせ!退院数を減らせ!って言っています。
その上で、協力とは…
いっぱい入院させて、退院は遅らせろってことになります。
これって、医療機関として正しいのかな?

医療とは全く関係ないところから来たPちゃん。はものすごく気持ち悪いです。
例えば、病院が10日で落ち着いて家に帰れるところを、12日引っ張って、
2日分のお金を余計に頂くなんて…
お金よりも2日もの間の時間を奪うことが許されないと思います。
院長は医師でもあり、経営者でもありますが、
経営の為とは言え、医師の本分に反した張り紙にいい加減、イヤ気がさしました。

実際のところ、いまの精神科って
薬剤も良くなってきて、10年前なら長期入院や寛解が難しい方でも
通院治療で十分な方も多い。
しかも、政府も脱病院化(脱施設化)を謳っているぐらいなので、
年齢に関係なく入院者数が減って当然の状態。

確かに長い間入院されている方では
症状的には問題なくても、今の社会生活が難しい方も多いのは事実。
この方々を症状が落ち着いたからって退院させるのは個人的にはいかがかと思います。
なぜなら、
医療や社会が勝手にこの方々の社会生活能力を奪うようなことをしておいて、
時代が変わったからって言って、退院を強制するのは
今まで自分たちがしてきたことを省みていない暴挙だと思えます。

まぁ、きつい言い方ではあるが、
入院者数が減るこの時流を経営者としては予測すべきはずだと思います。

先日までは、1年後の在院率(退院せずに入院されている割合)が
ものすごく少なくなってきた!って自慢していたのに…
身勝手なものです。
同時に、お金のことになるとこうも矛盾したことが言えるのかと呆れました。

ではでは。

ドラえもん。

2005年10月4日 仕事
ドラえもん。今更ながらに、身近に居たら便利だと思う。
お腹から便利な道具を出してくれて、
特に、「どこでもドア」があれば、職場までドアtoドアなので、
遅刻もないし、朝もゆっくり出来るに違いない。

多分誰しもが一回はこんなことを考えたと思いますが、
現実的にありえない話。
わざわざ、太文字で強調するまでも無い。

で、ケースワーカー。
病院では特に診療報酬も取れずに、まぁ、組織の潤滑剤って言うか
なんでも屋さん。雑用係っていうか、便利屋さん。
これは患者さんに対しても当てはまることですが、
病院のスタッフに対しても当てはまることです。

病院の職種って結構、分化されていて、
あれのついでにこれもって流れで仕事が出来ないことがある。
それだけに、Pちゃん。
病院内をふらふらしながら、適当に気の向いた仕事をします。
結局は雑用なんですが、感謝されるからやっていて楽しいです。

さて、同じなんでも屋さん・雑用であっても、
病院スタッフの場合、まぁ、常識的なものが多い。
中には精神科病院の常識に麻痺してしまって、
非常識なお願いがありますが、そんな時は鼻で笑ってあしらいます。

でも、患者さんの場合。
基本的には頑張れるだけ頑張ろうと思います。
Pちゃん。から見たらなんてことの無いことでも、
その人にとっては大問題な場合もあるので、先入観無くお手伝いしようと思っています。

まぁ、そうやって居るのですが、
時々とんでもない注文もあります。で、この日のご相談。
「○○学校の入り方を教えてくれ!」
…無理です。
勉強してください。それしか言えませんでしたが、

どうやら、この方の主張は
ケースワーカーなら試験なし入学できる方法を知っていて当然。ってもの。
本家ドラえもんでも、倫理的に無理な相談。
そんな命題をたかだかPSWの試験に受かっただけのおっさんがクリアできるワケが無い。
で、丁寧に説明すると、

「なんのためにケースワーカーが居るんだ!!」

って、玄関で激怒。
まぁ、何ともならないので激怒されてもね…
とりあえず、受験対策は予備校に行っていただくことを勧めました。

大体、好きな学校に無試験で入学する方法・能力があったら、
病院で働いてなくて、受験産業で大儲けさ…

まぁ、もちは餅屋ってヤツですよね。

ではでは。

バカヤロウ!。

2005年9月16日 仕事
ヨメの日記にもありましたが、Dr.が増員されました。
本来なら喜ばしい状況なんですが、
どう考えても、生理的に好きになれない男。
ちなみに、年上の方。
年長者には基本的に敬意を払うPちゃん。ですが、どうもこいつだけは…

どうやら勉強だけは出来るらしく、最高峰の国立大を何学部か卒業しているらしい…
しかも、医学部も2つほど…
素朴な疑問ですが、なぜ医学部を2回も…?国試はいつ受かったんだろう?
経歴を聞いただけで、馬鹿馬鹿しくなりました。

この方、最初は医学部以外を卒業され、
医師を目指して、医学部に入ったらしいのですが、
随分前の日記にも書きましたが、
医学部に入るには将来を考えると年齢のカベがあって然るべきと思う、Pちゃん。
だから、ストレートで医学部に来なかった方々には、
それぞれの明確な目標・理想があると思っています。
それだけに人生経験+理想を兼ね備えたDr.になって頂きたいと思います。

なので、その目標が臨床なら、医師免を取ったらバリバリ、臨床の研修をすべきだし、
研究が目的なら、研究一筋でやっていただきたいものです。

で、冒頭の経歴。
どうも、資格マニアの最たるものにしか思えません。
○○大医学部卒って言いたいのかな?
そんな経歴ひけらかしたところで
患者さんの状態が良くなるわけでもないのに…

お話を伺っても、医学的な話は一切出てこず、経歴ばかりをひけらかす内容。
やっぱり、好きになれません。

しかも、このDr.(一応、医師免登録者なので…)
今の仕事は院長の書いた本(自費出版?)を読むか、会議に出るだけ。
ちなみに、この会議にはPちゃん。も出ていて、
まぁ、大した内容があるわけではなく、
他部門が一堂に集まる“会議”なので、真の目的は事務連絡みたいなもの。
だから、どの部門の出席者も
「議題を早く終わらせて、本来業務に戻るのか」が大きな目的。

なのに、何を勘違いしたのか、突然、院内LANの脆弱性を議論って言うか、
一人で持論を展開、知識を披露していく…
(しかも、知識はPちゃん。でも知っているレベルのもの)
一応、Dr.だから誰も文句が言えずにいたが、
確かに問題なら問題提起だけして、それが仕事の部門に任せたらいいのに…
しかも、コスト等を考えたら、こんな事務連絡の場ではなく
経営企画の場で経営者に言うべき内容ばかり。

あーぁ、全く診察できないDr.を一人雇う分だけ
こっちの給料が搾取されるんだよなぁ…
無駄なんだよなぁ…

しかも、今までは疲れたら、誰も居ない医局で秘書さんとお茶にして
愚痴りあえていたのに、コイツが来てから、
ずっと、医局で読書かネットしかしていないので、
安らぎの場を一つ潰された感じです。

なんだか、コイツを見ただけで頭が痛くなりそう…
やっぱり、心身症なんだなぁって痛感しました。

ではでは。

大量服薬。

2005年9月13日 仕事
久々に日記を書いています。
デパスのおかげでTVやPCが触れるようになりました。
軽いにしろ、クスリが手放されない職場って…

で、思いきって職場の同僚にデパス&転職活動(失敗したけど…)を
カミングアウト。
同情はするが、現状は変えられなくて申し訳ない。って、
しごく冷静なお返事。
まぁ、数人には先に言っていたので、知らない人がいるのもヘンなので
あえて、みんなの前でカミングアウト。

さて、そんなこんなで今日もお仕事。
一応、今日は新患予約なし。ものすごくまったりした、事務仕事の一日。
の、はずが…
やっぱりきました、飛び込みの入院依頼。
しかも、他の医院からの紹介なので、ある程度入院が確定した案件。


電話では、
警察でいきなり大量服薬して、朦朧となったので、
警察が受診歴のあった医院に運び込んだが、経緯が分からない状態なので
入院の可能性を考慮してそっちで見て欲しい…」

って、

おいおい、警察内で大量服薬?
朦朧としているのでって…胃洗浄はしないの?
パトカーでやってくるの?

色々な疑問点が浮かんでくるが、こういった事件モノが俄然、大好きなPちゃん。
Dr.が嫌がる中、病棟もBedが空いていないとゴネる中、
「いらっしゃいませ〜♪」って、
ひとり、“黄金のメロンパン入れ”のようなお出迎え体制。

しばらくしてやってきたのは軽乗用車。
後部座席にぐったりとした、少女…
促したら、まっすぐ歩いて来室。ただ、椅子には沈み込むように座る…

何か違う…
アナムネ(予診)を取るが、どうもヘン。
確かに朦朧?ってしているが…
で、一番の興味のなる、「何をどれだけ飲んだか?」聞いてみたら、
Pちゃん。愛用のデパスの兄弟分を6つまとめのみ。
確かにまとめのみだけど、一日の許容摂取量にも達しない…
これなら、この前のPちゃん。が酔っ払って、
ピーナッツと間違えて食した量の方が大量…

要は、朦朧って言うより、眠いだけみたい。
予診が終わる頃には眼も覚めて、質問にもはっきり答えるし…

で、自殺願望が強く、やりそうなので入院。

終わってみれば、まぁ、良くあるケースでした。
ではでは。

落選。

2005年9月7日 仕事
大型の台風が来て、今日は台風一過。
ちなみに、昨年まで“一家”って思っていました…

ドリフの雷様(分かるかな?)みたいに
台風の一家、一族もひと働きしたので、お休み…
だから、いい天気!!
って、ずっと思っていました。

さて、選挙の方はこの台風で党首クラスの遊説の日程調整が大変らしいですが、
今日は水曜日。
Pちゃん。の転職活動の結果発表♪。
まぁ、タイトル通り、落選でした。
現職の病院と距離の近い病院なだけにちょっとダメだったのかな?
とりあえず、こっちもまだまだお付き合いのある病院なだけに、
「じゃあ、また御縁があったら…」程度。

負け惜しみですが、次のオーナーとの面接では
兼業主夫宣言をして、宿直を拒否する予定だったので、
どっちにしても、次でダメだったのかな?

それにしても、意外なもので転職活動をしだしたら、みんなが親切。
で、相手の病院の返事次第で半分以上、ひよこ病院を辞めるつもりだったので、
ものすごく揺れていましたが、まぁ、結果は元サヤ。
ちなみに福利厚生である同好会制度を利用して
「焼酎同好会」なるものを院内で作って、活動費を巻き上げようって
誘われてしまいました…

みんなお疲れみたい。

まぁ、もう少しひよこに居そうなので基本スキルの向上を目指そう!
と思う今日この頃。

ではでは。

久々。

2005年8月24日 仕事
ちょっと、仕事が忙しくて
初めて約1週間、日記を書けませんでした。

自分でもビックリしたのが、仕事が忙しくて
日記を書く時間の余裕もココロの余裕も無かった。

お盆明けより、異様に忙しくて
頭が締め付けるような痛さ、眼の裏が痛くなってPCやTVを見るのが
正直言って、辛かったです。
多分、コレが続くと間違いなく精神科のお世話になったほうがいいのでしょうが、
周辺の精神科の病院の内情を知っているだけに、個人的に受診はゴメン。
受診するぐらいなら、自分でアナムネ(インテーク)とって、
ヨメに診断してもらおうと思います。

だって、ヨメが一番、仕事も私生活も知っているから、
他人に診察を任せるよりは確実そう…

で、もうちょっと詳しく“症状”を見ると
午前中は頑張って、働くことが出来て
昼ごはんぐらいにはちょっと気分が悪くなり、
夕方にはもうフラフラ…
ちょっとした夏バテ状態。

今の状態では、ちょっとした夏バテで済むが
このまま、この状態が続いて、本当にバテてしまうのは、
ちとマズイ…

で、門前のなんとやらと、Pちゃん。自分で診断(判断)。

結局は、仕事が忙しい“ぷち適応障害”ってトコでしょうか?
なので、お薬で一撃で治る代物でもなく、
とりあえず、適応するのがしんどい状態なので、休もう!
って、今日はお休み。

あとは、ぼちぼちやっていこうと思います。
ぼちぼち、しなくてはいけない事に適応していこうと思います。

ではでは。
 労働基準法…
 まぁ、「面白いほど」わかる必要があるのかどうかは別にして、
 やっぱり、サラリーマンなので、
 色々と知っておいた方が良いとは思います。

 以前の会社では一応、一部上々の企業なので、
 組織の自己防衛の部分も含めて、雇用契約や服務規程が
 結構しっかりと、ガラス張りに示されていた。

で、ひよこ病院。
Pちゃん。などの職員用には服務規程のようなものがあるのですが、
所詮、PSW。元の給料が安いので、労働違反があって揉めても
「まぁ、まぁ、」って言って終わるような金額の問題。
ただ、職員なので人数が多いので明文化されています。

実際には違反項目が結構あるのですが、
皆さんの無知、奉仕心で病院運営が成り立っています。

さて、Dr.の場合、
人数は少ないが、給料は高い。
だから、本当は、Dr.ほどお互いがしっかりと明文化したルールの下、
雇用契約が遂行されないと…
関係が悪くなった瞬間に大怪我します。

ちなみにひよこの院長は、
「契約なんて、他人行儀でイヤ!頑張っていきましょう。」って、
医療法人格を持った人間とは思えない人間。
だから、Dr.の契約書は驚くほど簡単。
最近はヨメが噛んで、詳しくなったと言ってもA4で1枚弱。

で、今日もヨメは院長の
「お盆は個人的な宗教上のイベントで休むのだから、有給で休んで下さい。
 キリスト教を信仰している患者さんが来るかもしれないので、
 Dr.は出勤してください。」
を受けて、腹いせ?で出勤+当直。
それにしても、院長。
自分で今日は外来休診って決めておいて、「患者さんが来るかも」って…
昔は立派な精神療法の大家だったのですが、70を越えて
時々おかしい言動が目立ってきました。大丈夫かな?

で、A4の契約書をみてビックリ。
曜日に関わらず、外来休診の日は休日とし、休日手当てを支給する。
おいおい、契約違反とちゃうん?
違反どころか、バブル・バインドなんですが…
日当直料が出なかったら、出るトコに出ようかな…

ここで、法律に弱いPちゃん。
“出るトコ”ってどこ?監督所でいいのかな?
病院と個人契約のDr.の場合、労働法の対象になるのかな?
なってくれるのなら、今後、揉めた時には監督署に駆け込むんですが…

で、調べてみると…
業務委託か労働契約かで、民法か労働法かに分かれるみたいです。
分かれ道の簡単な基準は…

Q1.業務遂行にあたってその指示に対し拒否できるかどうか。
 (拒否できない=雇用契約)
Q2.業務遂行にあたってこの内容および遂行方法に指揮命令があるかどうか。
 (命令がある=雇用契約)
Q3.勤務場所および勤務時間の拘束があるかどうか。
 (拘束がある=雇用契約)
Q4.労働を他のものが代行できるかどうか。
 (代行できない=雇用契約)
Q5.報酬の基準は結果か時間か。
 (時間=雇用契約)
Q6.欠勤した時に賃金が控除されるかどうか。
 (控除される=雇用契約)
Q7.残業手当てがつくかどうか。
Q8.報酬について源泉徴収されているかどうか。
 (源泉徴収される=雇用契約)

Q7が当てはまらないが、一応、ヨメは労働者みたい。
それにしても、納得しての契約とは言え
年俸制で、残業の概念が無いのもどうなんだろうか?

ではでは。

リスカ。

2005年8月13日 仕事
 夏休みに入ったからでしょうか、
 病院には学校がらみの新患さんが増えます。
 そう、教師と学生。
 どっちもこの世の中じゃあ、大変らしいですなぁ…

 で、学生さん。
 メジャーな精神疾患で来院される方もいますが、
 リスカ。が原因でやって来る方が多いのに驚きます。
 これは、片田舎のひよこ病院で薬物の後遺症で来院される方を見て、
 ビックリしたのと同様の驚き。

リスカ。…リストカットなんですが、程度は人それぞれ。
不思議と女の子のイメージしかありません。
(多分、女の子のほうが目立つからかな?)

で、家族が心配なのはよく分かるのですが、
冷血なようですが、Pちゃん。は受診相談から予診・問診の間に本人に伺います。
「あなたはリスカを止めたいの?困っている?」
本人が止めたいとも困っても居なかったら、本質的には治療は難しいと思います。

コレは入院していただいても同じです。
恋愛と同様に、本人にその気もないのに阻止しようとすれば、
更に燃えること間違いなし!

なので、Pちゃん。はこう言います。
「自分で止める気が無かったら、止まらない。
 あなたの人生だから、やるのは勝手だけど、やるなら死ぬまでやってね。
中途半端にやって、一生傷が残って、後悔するぐらいなら、
極論ですが死ぬ気でやったほうがいいと思います。

両親よりも早く死ぬのは、かなりの罰当たりですが
自分の人生。両親よりも本人の希望を一番に持ってくるのもいいかと思います。

さて、リスカの患者さんで毎回思うことは、
まぁ、特に若い女性なら、リスカをすると着たい服が随分制限されます。
だから、かわいい女の子がリスカでやって来ると、
心底「もったいないなぁ〜」って思ってしまいます。

もっとかわいくなれるチャンスを自分で潰してしまうなんて…
なんか、文句があるなら切らずに言ったら良いのに…
(言えないから切るんでしょうが…)
自分の人生なんだから、他人への義理立てで苦しんで切るよりも、
多少、許されなくても自分に素直で居て欲しいものです。

Pちゃん。の場合、行動の許容範囲は
捕まって(逮捕されて)、別荘に行かない程度なら違法行為もOK。
未成年から飲酒もパチンコもしていましたし、
恋愛ではTVではないが「訴えてやる!」ってシチュエーションもあったし…

で、リスカをしだした原因を聞いていくと、
Pちゃん。から見たら驚くほど些細な、馬鹿らしいことが多い。
なんか、本人やその周囲がものすごく窮屈に生きているように感じます。
周囲の大人たちも、自分が同世代の頃を考えてみたら、
もっとルーズな感じだったはずです。
自分たちが大人になったら、その子供たちに理想のルールを押し付けるなんて…

アホですな。
所詮、自分のDNAの集合体なんですから、
おのずから限界も分かろうと思うのですが…

まぁ、この世の中じゃあ、子どもも大変ですね。

ではでは。

特選素材。

2005年8月9日 仕事
昨日の解散で、夕方のテレビではお祭りのように
色々な党の政治家たちの顔が映し出される。
で、つくづく思うのですが、政治家って悪人ヅラが良く似合う。

まるで、太宰治が富士山に月見草って言った以上に、
政治家に悪人ヅラが良く似合う。

Pちゃん。はお仕事上、色々な社会的な肩書きを持った方々のお顔を拝見します。
で、不思議なもので調子が悪いときって、大体、皆さん同じような顔をしています。
そのため、調子が悪くて入院している人が
その人の固有の表情を仕出したら、「あぁ、良くなってきたんだぁー」って思います。
安心しますし、嬉しいものです。

随分前に日記にも書いた、天然モノ。夫婦。
この方も入院中とは打って変わって、いい表情になられ、先日には祝御退院。
で、今日は久々の受診日。
入院中に素材の良さの片鱗を痛いほど見せ付けられたので、
今日はもともとの持ち味を味わうために、興味津々で外来で待っていると…
(実は書類手続きもあったので…)

やって来ました。全身ヒョウ柄。
山に行ったら確実に猟銃で撃たれそうなカッコで御来院〜。
で、開口一番。
「うふっ。」
硬直しました。何が嬉しくて母親と同世代の方から
雌ヒョウ姿でセクシービームなんて…

一人でビームに射抜かれるのは惜しかったので、
ひとまず、主任さんを呼んでみる。
で、主任の一言。「大丈夫?」
ものすごく言いたくて仕方が無かった一言を見事に代弁していただく。
雌ヒョウ曰く。「調子は良いです!」

仕方が無いので、診察時に同席していたら…
やはりDr.も「大丈夫?」
すかさず雌ヒョウ。「調子良いです!!」
Dr.「…そう、良いですねぇー」

すごい!冷静に診察を進めて行く。しかも、服装には一切触れずに…
さらに、全く笑わずに淡々と進めて行く。

あまりにも面白かったので、診察後にDr.と雑談。
当たり前ですが、ちゃんとどこがおかしくて、どこがおかしくないかを見ていました。
Pちゃん。なら診察どころではありません。
生粋の関西の血が突っ込まずに居られません。
Dr.のプロ意識に脱帽しました。

ではでは。

お勉強。

2005年8月7日 仕事
今日は近隣のPSWの勉強会。で、内容は事例発表会。
元々、福祉心無くPSWになってしまったPちゃん。は苦手分野ですが、
同僚のかわいい女の子(女性)に釣られて参加する。

結論、「すさまじい」の一言でした。
事例の概要は…
 主治医も、家族もそして、患者さん本人すら、退院を考えていなかったが、
PSWや他のスッタフが援助して、退院を支援して、
今じゃあ、本人も地域社会での生活をエンジョイしている。ってもの。

で、何がすさまじいかって言うと、
現状を維持するために複数機関がほぼ日替わりで訪問支援している。

Pちゃん。の地域では人手の都合で毎週1回の訪問が出来たら上出来で、
最近は人手不足で新規をお断りしていることが多い。
なのに、この方はほぼ毎日…
障害の軽重によって多少の差は出るものの、このケースは多すぎる。

で、種明かし。
この方。それぞれの機関から程よい近さに住んでいて、
ちょっとお手軽に訪問できるらしい。

つまり、同じ1件の訪問にしても、この方の場合。
移動時間が短くて、効率よく稼げる。
ちなみに、訪問看護の場合、距離に応じてガソリン代は実費請求するが、
所要時間に対しては費用請求できない。
だから、移動時間が短くて済む訪問先はオイシイ。

ひねたPちゃん。には、このケースは
結局は援助のやり手の都合の産物以外の何者でもないと思いました。
まぁ、副産物でこの方が幸せになってのでいいんですが…

PSW同士の勉強会でコスト面や経営的な話、
もっと包括的に福祉制度やハードの不足を言い合っても仕方ないのですが、
それにしても、勉強会では全く触れられずに、結果を賞賛しあっていました。

正直言って、疲れました。なんだか茶番ぽい。
それにしても、「同僚のかわいい女の子」に釣られて参加して反省。

ではでは。

お菓子。

2005年8月6日 仕事
 職業柄、色々な悪巧みをしに医局に良く行きます。
 ちなみに悪巧みとは、
 期限の切れた書類の辻褄あわせとか…

 で、医局。
 最初は白い巨塔の様なイメージを抱いていたのですが、大違い。
 どっちかというと理系の大学の研究室みたいに、
それぞれDr.の好きなものが散乱している机の集まり+秘書。
分かりやすく言うと、
IT企業のオフィスに秘書さんが居る感じ(余計に分かりにくい?)

一つ違うのが、絶えずお菓子がおいてある。
しかも、100円均一の庶民派ではなく、○○御用達にたいなやつ…
ちなみに出所は、Dr.の出張土産など…
で、多分、Pちゃん。の日常生活では絶対に逢えない品々。
だからPちゃん。は立場を利用して、積極的に頂きます。
一応、立場を踏まえて1週間経っても完食されていないものを頂きます。

まぁ、頂く前には秘書さんに許しを得るのですが、
1週間経っても頂けなかったものが…
それは資生堂パーラーのクッキー。
そう、缶カンから資生堂のマークの形で、クッキーも同じ形。
表面は卵黄を塗って焼いた感じのバタークッキー。

どうやら、コレが好きなDr.が居るので
1週間経っても食べることが許されなかったのですが、
お預けを喰らうとますます食べたくなる…
で、内緒で頂きました。

うん???、確かにクッキー。美味しいです。
職場で盗み食いってリスクを犯した割には…
まぁ、期待が大きかったのかもしれませんが、少々残念。
それに開封してから2週間経って賞味期限ギリギリのせいかもしれませんが、
とにかくPちゃん。には美味しいクッキー。

多分、本当の美味しいものを知った人が食べたら美味しいのでしょうが、
残念ながら、庶民派のPちゃん。には
少々、高貴で繊細な部分までは分かりませんでした。

まぁ、美味しさが分かった上での“お預け”は生殺し状態で、
それはそれで辛いものがあるのですが…

ではでは。
「勘違い野郎」シリーズの第3弾です。
すいません、最近は日記で愚痴ってばっかりですね…
まぁ、Pちゃん。としては書くことでストレスを発散していますが、
呼んでいただいてる方々には、
精神科って大変ね…って同情でもして頂ければ幸いです。
しかも、今日は「疲れ」を通り越して、「怒り」です。

今日の勘違い野郎は院長。
ひよこ病院では初診の予約受付付けをPSWのPちゃん。たちが行います。
で、初診希望される方の主訴を伺って、
対応できそうなDr.を見極めて、予約を埋めていく…

例えば、
A先生は思春期。B先生は豪腕系。C先生は人格障害…などなど。
で、院長の場合、
3大精神疾患の一つである、統合失調症のみ。
(ちなみに、3大とは、統合失調症、そううつ、てんかん、だどうです。)
非常にストライクゾーンが狭いです。
と、言うのも最近のひよこ病院は人格障害圏の方が多い。
なので、必然的に院長の新患さんは減ってきます。

で、院長の最近の口癖。
僕も現役だから、バリバリ新患さんを診ますよ!!

もう一つの口癖。
ベットが空いているから、入院をさせてください。
まぁ、経営者なんでこんなセリフが出るのでしょうが、
微妙に、地域社会で頑張れそうな人も入院させたがる…

あぁーあ、昔は立派なセンセイだったのに…
やっぱり、カネに目がくらむと人間ってだめになるんだぁ…

って、お金の怖さを実感しています。
院長一族の公用車(病院車)は気づけばドイツ車で、
長距離移動が不可欠な訪問看護や一般の病棟車は国産の1300ccクラス。
事故ったら、確実に死にます。

有名な兄弟(弟だけか?)も相続するお金でケンカするのですから、
やっぱり、お金って怖い。
何事もほどほどが一番って思いました。

で、今日は他院からの紹介で統合失調症が確定していて、入院希望なる新患さん。
ここぞとばかりに、院長の予約枠に入れる。

で、結果。
入院はしたものの、主治医は全く別のDr.
確かに、統合失調症は精神科医療における基本的な疾患なので、
べつのDr.も診れますが、
唯一、診れる疾患も診療しようとしない院長って…

こんなケースが一回や二回ではないので、
いい加減に院長が信頼できなくって来ました。

それに、こんなことが続くと他の先生に迷惑がかかるので、

 院長の外来枠は新患さんを入れられない。
  ↓
 週2回は新患さんの入れられない外来日。
  ↓
 新患さんが増えずに経営難になる。
  ↓
 職員の人件費が削られる。


…辞めようかな?

ではでは。
今日も外来業務&相談業務。
で、今日も来ましたぁ〜。勘違いさん。

引きこもっていてどうしたら良いか分からない!

…こっちも分かりません。
しかも、本人は病院に否定的。
どうやっても、分かるはずがありません。

で、とりあえず両親の話を聞いていく。
聞けば聞くほど、引きこもりでは無く、精神疾患ぽい。
なんで、引きこもりって思うのだろう?

しかも、今までに1回だけの受診で終わるものの、結構な数の病院に通っているらしい。
で、馴染みの病院では定期的に向精神薬を処方されているって…
どこか精神疾患がありそう…

まぁ、本人を見ていないし、ましてやPちゃん。はPSW。
疾患名をあげるわけにはいかないので、とりあえず、
近日中に本人を説得して、受診してみたら?って提案する。

それにしても、昨日と言い今日と言い、
どうも勘違いさんが多すぎる…

暑いからかな?

暑い上にこんな勘違いさんが続くと余計にバテてしまいます。

ではでは。

勘違い野郎。

2005年8月2日 仕事
ヨメの日記ではありませんが、
最近、「なんだかなぁ…」って相談が多いです。

昨日の幸福論で出てきた御両親もそうですが、
最近多いのが、「困ったから来た!」ってパターン。
一応、病院なので医療の対象になる人が来て欲しい。

精神科の場合、キズが見えるものではないので、
「よく分からないけど、○○ちゃんはこんな子じゃなかった!」
って理由で、来院される。
切羽詰って、困っているのは良く分かる。
でも、ここは病院。医療の現場。
だから、躾で困り果てて駆け込むのは止めて欲しい。

15歳の女の子が、進学せず、20代の彼氏の家で同棲し出した。
何とかして欲しい。別れさせるために入院させて欲しい。

ものすごく頓珍漢な主訴。
で、逸脱行為ってレッテル貼って、しかるべき機関に通報して…って、
どんなに頑張っても、医療には乗らない。
世の中には一回り年の離れたカップルも居るので、
確かに主人公が15歳の女の子ってのは多少問題があるのかもしれないが、
そうは言っても倫理的な問題だけ。

更にこの場合、親の言うことを聞かないから病院スタッフから、
素行を良くするように説得して欲しい。って…
ますます、病院の機能から離れた注文。

確かに、精神疾患の症状の一つとして、様々な「困った行動」が出る場合がある。
で、「困った行動」があるから、それが精神疾患であるかどうかを見極めて欲しい。
って場合なら、まだこっちも何とか納得できる。

でも、どう考えても精神疾患が関係しないけど、
「困った行動」で相談に来られた場合、PSWの相談の段階で断ります。
多くの場合、
「困っているのに、なぜ助けてくれない!」
「ようやく決心して、わざわざ休んで精神科に来たのに!
と、罵倒に近いセリフを浴びせかけられる。

切羽詰っていて仕方が無いのだろうが、
でも、この人の気休めの為に、
本当に医療を必要として困っている人が犠牲になるのはどうでしょう?
ものすごい極論ですが困っている人を助けるのは「福祉」でいいのでは?
少なくとも、医療ではありません。

最近、気付いた事。
自分がちょっとでも悪いことをしたと思えることなら、
どんなに罵倒されても謝ることが出来ますが、
筋違いな事に謝らなくてはならないのはものすごくストレスが溜まる。

だから、前の職場で10万単位の失敗をしても謝る時はそれほどストレスではなかった。
だって、自分が悪かったんだから…

今は後者のパターンが多い。

ではでは。

DV法。

2005年7月26日 仕事
世の中には精神保健福祉法って法律があります。
まぁ、精神科の病院にかかわりの無い方々には全く無縁の法律ですが、
精神科でメシを食っていくのには憲法みたいなもの。

で、この法律。10年前に出来た法律で、比較的新しい法律。
例えば、未成年の方が自分の意志に反して、医療上の見地から入院が必要な場合、
資格を持った指定医とその親権者の同意の上で入院をさせる。
で、きちんと入院の必要性、その経緯を保健所を通じて
知事に報告しなくてはいけない。
などと言った、精神科医療における決まりが脈々と書かれている。

で、親権者。
結婚していて父・母が居る場合、当然、両親が親権者となる。
更に突っ込んで言えば、父・母の両方が揃って親権者となる。
(離婚や死別の場合はどちらか一方だけしか親権者となりえない。
 まぁ、蛇足ですが…)

なので、親権者の同意を必要とする場合、両親の同意をいただきます。
が今日のケースは現実は小説よりも奇なり、と言うか法律の想定外の現実。
そう、父親の暴力があって父親の同意が取れないケース。

どうしよう?
俗に言う、DV。ドメスティック・バイオレンス。
こんなケースを法律は想定していなかった。

まぁ、同意書だけなら適当に代筆でごまかして…
でも、知事に報告する入院届で明らかに矛盾する。
だって、
「父の暴力が原因で、更に父が非協力で仕方なく入院が必要。」
って、Dr.が経緯を書いているのに、
父名義の「入院させます」って書類があるなんて…

100%監査が入りそう…

仕方が無いので、分からない時には役所に相談♪
で、役所も困り顔♪
いつも、重箱の隅をつつくようなクレームをつけられているだけに、
役所の困り顔はちょっとうれしい。

で、役所曰く…
「厚労省に問い合わせます。」
おぉぉ、親玉の登場!待つこと1時間。

結果は、今までに公的な機関が関わっている場合、
父親の暴力があったことの「意見書」があれば父の同意は不要。
公的な機関のかかわりが無ければ、
病院の意見書で入院が可能。但し、速やかにしかるべき機関に報告すること。
だそうです。

「しかるべき」機関って言う言い回しがお役所くさいが、
杓子定規の役所仕事の中ではものすごく画期的な判断。
聞いてみれば、DV法の成立が、この画期的な判断を後押ししたらしい。

10年前に同じケースがあったら、
みんな「なぁなぁ」でごまかしていたんだろなぁ…

ではでは。

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